物欲大王

忘れないために。

筒井康隆「わたしのグランパ」

2006年04月02日 17時14分41秒 | 読書、書評
わたしのグランパ

文藝春秋

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~~中学で虐めに遭っている珠子。彼女は盗み見た父の日記で祖父が服役中だということを知る。出所が近くなると祖母がそそくさと家を出た。さぞかし無茶苦茶な人かと思えば、このおじいちゃんとても格好いいのである。曲がったことが大嫌いで、お人好し。珠子に対する虐めを簡単に止めさせ、校内暴力もアッという間に解決。みかじめ料を払わず、暴力団から嫌がらせを受けている店の味方になり、組長と渡り合う。そんな祖父の背中を見ながら珠子も成長して行く。ある日、とある金を巡って珠子がトラブルに巻き込まれる~~

 とにかく「おじいちゃん格好良い!!」という小説。名作である。
映画化されたのも納得で祖父の謙三役はなんと菅原文太さん。イメージにピッタリ。
祖母が出ていった理由も最後に明かされるだが、こちらもホロリとさせてくれる。
短めでサクッと読めるので、息抜きにオススメ。
今はいないだろうなぁ。こんなおじいちゃん。評価★★★★★(5段階)

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