幸せに生きる(笑顔のレシピ) & ロゴセラピー 

幸せに生きるには幸せな考え方をすること 笑顔のレシピは自分が創ることだと思います。笑顔が周りを幸せにし自分も幸せに!

「なぜ私だけが苦しむのか -現代のヨブ記-」H・S・クシュナー著 ”人生が問いかけてくる”

2016-06-08 08:40:00 | 本の紹介
どうして正しい人に不幸がおそいかかるのか、という問いはそれ自体、まったく異なる問いにかたちを変えてしまいました。
どうして起こったのか、ではなくなり、どのように応答すればよいのか、こうなってしまった今、なにをするのか、を問うことになったのです。

 失望させられる不完全な世界、こんなにも不公平や残虐、病気や犯罪、天災や事故の多い世界を、あなたは愛をもって赦し、そして受け入れることができるでしょうか?そんな世界の不完全さを赦し、それでも大いなる美と愛があるのだからと、これあ自分にとっての唯一の世界なのだだからと、愛することができるでしょうか?

 あなたのまわりの人びとが、その不完全さのゆえにあなたを傷つけ失望させたとしても、あなたは彼らを赦し、愛することができるでしょうか?
完全な人間などどこにもいないのだし、愛せないなら孤独になるだけなのだからと、あなたは不完全な人びとを赦し、愛することができるのでしょうか?

 神は完全でないと知った今でも、あなたは神を赦し、愛することができるのでしょうか?
不運や病気や残虐が存在する世界を創り、それらがあなたをおそうのを防ぐことができない、傷つけ失望させる神を、あなたは赦し、愛することができるでしょうか?

著者はユダヤ教のラビ(ユダヤ教の教師)で、自分の幼い息子が奇病(老人病、大人になる前に亡くなる)になり、それまで信じていた神について考えた結果、神様はできないことがあるのだと理解することで神様を愛し、苦悩を受け入れることができた。

感想
ロゴセラピーは意味を問う療法です。
「夜と霧」の著者 ヴィクトール・フランクルが始めた療法です。
ウィーンで精神科医をしていましたが、ユダヤ人だったためにナチスの強制収容所に入れられました。
そこで自分の療法を実践しました。
そこで何か生きる意味を見いだす。
自分から意味を見いだすのではなく、人生が自分に問いかけてくると考えます。
いろいろ自分に起きることがまさに、人生の問いかけなのです。

この本の著者も「どうして起こったのか、ではなくなり、どのように応答すればよいのか、こうなってしまった今、なにをするのか、を問うことになったのです」に辿り着きました。