日経おとなのOFF 2014年1月号
名画と美女の謎
表紙のプロセルピナをみて即アマゾンで購入。
「日経おとなのOFF」では、毎年暮れに、翌年の美術展情報をまとめた特集を行っており、私もここ2、3年ほど続けて買っている。
今回雑誌を手にするにあたっての私の最大の関心は「ラファエル前派展」にあったわけだが、それ以外の記事も興味深いものがあった。
来年の展覧会とは直接的な関わりのない「モナ・リザ」を含めて、「美女」という括りのなかで、特集が組まれていた。
私が一番興味をそそられたのは、西洋絵画における「裸婦像」の伝統の系譜の記事であった。
先日このブログで裸婦像の話をしたが、その系譜をたどるとローマン・コピーの彫刻にまで行き着くというのは興味深かった。
宗教との兼ね合いもあって、西洋絵画の歴史において、「裸婦」を描くということは、長い間きわめて「デリケート」な問題であった。
雑誌の記事でまとめられていることによると、その伝統は、「眠るアリアドネ」の彫刻に端を発し、ジョルジョーネの「眠れるヴィーナス」、彼に倣ったティツィアーノによる同主題の絵画、そしてレンブラントの「ダナエ」やアングルの「グランド・オダリスク」へとつながってゆく。
この系譜には他にもブーシェの「黄金のオダリスク」や、1863年のサロンに同時出展された対極的な裸婦像、すなわちマネの「オランピア」とカバネルの「ヴィーナスの誕生」も含まれる。
非常によくまとまっていて勉強になった。
あとは美術検定のクイズもあった。
値段相応の内容だったように思う。
名画と美女の謎
表紙のプロセルピナをみて即アマゾンで購入。
「日経おとなのOFF」では、毎年暮れに、翌年の美術展情報をまとめた特集を行っており、私もここ2、3年ほど続けて買っている。
今回雑誌を手にするにあたっての私の最大の関心は「ラファエル前派展」にあったわけだが、それ以外の記事も興味深いものがあった。
来年の展覧会とは直接的な関わりのない「モナ・リザ」を含めて、「美女」という括りのなかで、特集が組まれていた。
私が一番興味をそそられたのは、西洋絵画における「裸婦像」の伝統の系譜の記事であった。
先日このブログで裸婦像の話をしたが、その系譜をたどるとローマン・コピーの彫刻にまで行き着くというのは興味深かった。
宗教との兼ね合いもあって、西洋絵画の歴史において、「裸婦」を描くということは、長い間きわめて「デリケート」な問題であった。
雑誌の記事でまとめられていることによると、その伝統は、「眠るアリアドネ」の彫刻に端を発し、ジョルジョーネの「眠れるヴィーナス」、彼に倣ったティツィアーノによる同主題の絵画、そしてレンブラントの「ダナエ」やアングルの「グランド・オダリスク」へとつながってゆく。
この系譜には他にもブーシェの「黄金のオダリスク」や、1863年のサロンに同時出展された対極的な裸婦像、すなわちマネの「オランピア」とカバネルの「ヴィーナスの誕生」も含まれる。
非常によくまとまっていて勉強になった。
あとは美術検定のクイズもあった。
値段相応の内容だったように思う。
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