ISIの上にも30x年

映画を見た時の感想を入れときます

2014/07/20 「アドルフの画集」

2014-07-20 00:00:00 | 日記
アドルフの画集(2002年ハンガリーカナダ英)

マックス・ロズマン ユダヤ人画商(ジョン・キューザック)
アドルフ・ヒトラー 伍長
ニーナ マックスの妻

 1917年第一次大戦に独軍は敗れる。
独兵の中には4万人のユダヤ人志願兵もいた。
戦争で片腕を失ったマックスは、画商として稼ぐように。
ある日、同じ帰還兵と言う身の上のヒトラー伍長と知り合う。
彼に絵の才能がある事を知り、内面を掘り下げろと助言する。
一方、ヒトラーの洞察力を評価する少佐は彼に演説させ、
アーリア人の純血を訴えさせる。
マックスは、そのエネルギーを芸術に注ぎ、政治に関わるなと言う。
だが、ヒトラーの絵はなかなか売れず、彼は失望。政治こそ芸術だと言う様に。
さらに軍服やハーケンクロイツのデザインをするが、これをマックスは評価する。
ユダヤ人が文化を汚染したと言うヒトラーの演説は次第に人々を扇動。
襲撃されたマックスが殺される。
演説を終えたヒトラーは、描きあげた絵をマックスに見せようとするが、
待ち合わせの場にマックスは現れず、失望して立ち去るのだった。

 と言うわけで、ヒトラーの知られざる(?)面を描いた話。
ユダヤ人の画商であるジョン・キューザックは、
共に第一次大戦で独軍として戦ったヒトラー伍長と意気投合。
ヒトラーに絵の才能がある事に気付くが、売れる所まではいかない一方で、
演説の才能が評価され、軍の過激な連中に利用されるように。
ヒトラーの才能は、本来の絵画ではなかなか芽生えず、
軍服やハーケンクロイツのデザインなどに発揮される。
キューザックはようやく彼の得意分野を見つけたと評価するが、
やがてそれが自分を含むユダヤ人を苦しめる結果になると言う訳。
皮肉な結末が面白いはずだけど、
ヒトラーがどんな人かは良く知られているので、何となく見えてる感じ。
コメント
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