ISIの上にも30x年

映画を見た時の感想を入れときます

2014/07/27「GODZILLA ゴジラ」

2014-07-27 00:00:00 | 日記
 ハリウッド再挑戦版「GODZILLA ゴジラ」を見た。(2014年米)

 日本が誇る怪獣王ゴジラは海外でも人気があり、
かつてローランド・エメリッヒ版としてハリウッド映画化されたが、
あれはイグアナだと評判が悪かった。
その後、本家の製作も途絶え、
満を持してハリウッドによるやり直し版が作られる事になった訳。
ゴジラのデザインは本家に近く(首が太いけど)、
日本からは渡辺謙が参加してるとあれば(そうでなくても)、見るしかあるまい。

フォード・ブロディ大尉 米兵
エル フォードの妻。病院勤務
サム フォードの息子
ジョー・ブロディ フォードの父。技術者
サンドラ ジョーの妻。技術者(ジュリエット・ビノシュ)
芹沢猪四郎博士 モナークの科学者(渡辺謙)
グレアム博士 芹沢博士の同僚
ステンツ提督 (デビッド・ストラザーン)

 フィリピン。鉱山で大規模な崩壊が発生。
芹沢博士が呼び出され、そこで巨大な骨によって出来た洞窟が見つかる。
芹沢猪四郎と言う名は、
第1作の芹沢博士と、本多猪四郎監督の名をひっつけた物ですね。
洞窟自体が体内みたいな感じで、これほど巨大な物が見つかるのは初めてと言う一同。
そして、崩落は海まで続いていた。
何か巨大な生物が、地底を移動して海へ抜けたのではないかと思わせるが、
それをこの時点で口にする者は劇中にはいなかった。

 場所は変わって日本にある原発。
その日は技術者ジョーの誕生日だが、仕事の虫である彼は、それも忘れてる様子。
同じく技術者の妻サンドラは、息子フォードが誕生日祝いを計画していると知らせる。
そんな中、原発に異変が発生。ジョー夫婦はかけつけ、調査する事に。
ジョーが留まり、サンドラと仲間が中心部へ向かうが、激しい振動で施設が崩壊。
これは危険だとサンドラらも退避するが、このままでは放射能が漏れてしまう。
見ると、確かに放射能らしき煙(!)がみるみる迫っている。
やむなくジョーは遮蔽壁を閉じ、サンドラはタッチの差で逃げ遅れる事になる。
まだ幼いフォード少年は、近くの学校で学んでいたが、
原発で何か起きたと避難させられるのだった。

 それから15年が経過。
フォード少年は米兵となり、休暇で帰宅。妻子と再会する。
そんな中、父ジョーが日本で逮捕されたと連絡があり、迎えに行く事に。
ジョーは、母が死んだ事故は、世間で言われる様なメルトダウンではなく、
他に原因があると、立入禁止区域に入って調査を続けていたのだ。
日本にかけつけたフォードは、父と再会。
もう諦めろと説得し、米国へ連れ帰ろうとする。
だが、再び振動があり、ジョーは立入禁止区域に乗り込む事に。
仕方なくフォードも同行する。
原発付近の都市は崩壊してゴーストタウンの様に。
防護服を着たジョーは、おもむろに服を脱ぎ、呼吸出来る事から、
この区域が放射能に汚染されていないと確信する。
メルトダウンなど発生しておらず、区域は別の理由で封鎖されているのだと。
呼吸できる事は放射能に汚染されてない証明にはならないんだけど、
たまたまジョーの推理は当たっていて、親子は現れた一味に捕まってしまう。
一味は秘密を探っている親子を、わざわざ秘密の中枢である施設へ連れていく。
施設に連れてこられた親子は、バラバラに尋問を受ける。
フォードは事情がわかってないが、ジョーは何か隠してるだろうと叫ぶ。
この15年間に事件の真相を探る為、電磁波の研究もしていたジョー。
あの時観測されたのと同じ電磁波が発生したと指摘。
実はここに芹沢博士がいて、ジョーの発見に驚く。
そういう観点の調査はしていなかったのだ。
芹沢博士らは、そこで何やら休眠状態にある生物を研究していたが、
ここへ来て生物の動きが活発に。制御し切れなくなり、始末する事を決断。
生物を拘束してた物(?)を爆破するが、生物を倒す事はできず逆に解放する事態に。
生物は施設を破壊し、下敷きになったジョーは重傷。生物は海に去る。
危険な存在となった生物をどうするか、芹沢博士は米軍と相談する事になり、
ヘリで空母へ。彼の協力が必要だと、ジョーとフォードも連れていく事に。
だが、ジョーは家族を守れよと息子に言って死んでしまう。
空母に着いた芹沢博士らは事情を説明。
彼らは、謎の生物を監視する秘密組織モナークのメンバーだと言う。
どうやら米軍に匹敵する権限を持っている組織らしい。
現れた生物はムートーと呼ばれ、太古より放射線からエネルギーを得て生きていた。
時代が進み、地上の放射線が減った為、ムートーは地底に潜った。
だが、原発によって付近の放射線が上がったので(漏れてるって事ですかね)、
再び地上に戻ってきたと言う訳。
芹沢博士は、ジョーが何を調べていたかフォードから聞き出そうとするが、
日本へ来たばかりのフォードは何も知らない。
それでもフォードの発言から、ムートーがもう1匹いると気付く芹沢博士。
もちろんお約束のオスとメスだ。
一方で、別の生物も現れた事が判明。
こちらはあらゆる生態系の頂点に立つと言われる存在ゴジラだ。
生態系のバランスが崩れそうになると現れる神の様な存在だと言う。
(ゴジラの方を捕らえたり研究する気はないらしい)

 何はともあれ、早くも用済みとなったフォードは、米軍にハワイまで送ってもらう。
ハワイに到着したフォードは、モノレールで移動。
だがここにムートーが現れ、付近は混乱。
東洋系の親子がはぐれてしまい、フォードは少年の世話をする事に。
ムートーがモノレールを破壊した為、フォードらも危険な目に遭うが、
何とか難を逃れ、少年を意外に簡単に親に返す。
ムートーの外見は、カマキラスみたいな、平成ギャオスみたいな、
宇宙戦争のウォーマシンみたいな感じ。
電磁パルスを発生させる事ができ、周囲の機械が使用不能になり、
ポトポトと戦闘機が墜落する描写も。
さらにムートーの出現で、津波が起こる描写も。
(津波を起こしたのはゴジラだったかも。
この映画、あまりゴジラ出てた印象ないんすけどね)
ムートーはさらにオスメス合流して西海岸へ。ゴジラもこれを追う。

 米軍は、ムートーを倒すには核兵器を使用するしかないと判断。
芹沢博士は、ゴジラとぶつけて倒させる案を出すが、
それを待ってる訳にはいなかいと却下される。(ゴジラを倒す話は出てこない)
ハワイからその為の部隊が向かう事になり、
フォードは俺も関係者だから連れてけと称して同行。
西海岸に到着した一行は核弾頭を列車に積んで移動するが、ムートーに襲われて全滅。
無事なのは部外者たるフォードだけだ。
2体のムートーは高層ビルの立ち並ぶ街中で大暴れ。ゴジラも現れて大変な状態に。
フォードの妻は看護士だか女医だかで、
息子を友人に託して多くの負傷者の看護をする為留まる。
一方米軍は、核弾頭の時限装置が作動したままだと、対応に2案出す。
プランAは、上空からスカイダイビングして核弾頭を回収。
時限装置を解除すると言うもの。
プランBは、出来るだけ核弾頭を町から遠ざけると言うものだ。
(この時点で、ムートーを倒すのも諦めてる?)
時限装置のセットに関わったのは俺だけと、またもフォードは同行する事に。
だが、簡単にはぐれたフォードは、ありがちな大量な卵を発見。これを焼き払う。
兵士たちは爆弾にたどり着くが、解除ができず、退散してしまう。
フォードだけが核弾頭を船に乗せて陸地から遠ざけようと奮戦する。
途中でヘリがフォードを救出し、退散すると眼下で爆発。
放射能とか電磁パルスとかは平気らしい。
ゴジラはムートーの片方を倒し、
もう片方も口の中に熱線(放射能光線?)を直打ちして倒す。
だがゴジラもまたムートーとの戦いで傷ついており倒れる。

 町は崩壊状態で、負傷者は球場に集められていた。
意外やフォードの方が先に息子と合流。さらに看護活動を続ける妻と再会する。
そんな中、倒れたかに思えたゴジラが立ち上がり、海に立ち去る。
人々はそれを見送るのみで、
マスコミも「怪獣王ゴジラは不死身なのか」と報ずるのだった。

 と言う訳で、物語は、日本の原発が謎の崩落事故を起こしたと言うエピソードから始まる。
東日本大震災を思わせる設定だが、すぐ近くに都市があって、
そこもゴーストタウンみたいになる威力。
これが外国ならば、すんなり受け入れられるのだが、なまじ日本であるが為に、
こういう設定なんだと理解できるのに、ちょっと時間がかかる。
実は原発の事故などなく、
崩落の原因は別にあると考えた技術者が立入禁止区域に入り、調査を続けていた。
主人公は技術者の息子で、父に協力して禁止区域に入るが捕まり、
そこでケンワタナベらによる極秘の研究が行われていると知る。
実は放射能を食い物にする怪物が見つかり、
組織によって封印されていたのだ。。。と言う訳。
これって、ゴジラの話だと思いますよね。
でも実際は別の怪獣で、その外見はカマキラスの様な、平成ガメラのギャオスの様な。
ではゴジラは何者かと言うと、カマキラス(本当の名前はムートー)等によって、
生態系の均衡が破られた時に現れる、生態系の頂点と言う存在だとの事。
まさに神です。
米軍は、一応ゴジラも倒そうとするんだけど、メインの標的はムートーのオスとメス。
ケンワタナベに至っては、
ムートーを倒すには、ゴジラに頼るしかないと言い出す始末。
このスタンスもまた、なかなか理解できない。
舞台は日本からハワイ、そしてアメリカ西海岸へ。
主人公は米兵ではあるけれども休暇中で、怪獣退治部隊から見ると部外者なんだけど、
何となく終始同行が許され、作戦にも参加。
渡辺謙程の存在感はなく、出番も途切れ途切れで、誰が主人公だか明確でない。
。。。と言う事は、ダメな映画なのかと言うと、いいところもありました。
一方でダメなところの方が多く、いいところもあっただけに、残念な出来と言う感じ。

[いいところ]
・建物破壊シーンの派手さ
・敵怪獣が電磁波パルスを発するところ
・怪獣やビルなどの巨大感

[ダメなところ]
・原発とかを批判してるようで、そうでもない。
核爆発の近くをヘリが飛んでも平気だし
・敵怪獣のデザインが日本の怪獣ぽくない
・主人公の登場シーンが散漫で、主人公ぽくない
・軍の攻撃にそれほど破壊力がない
・敵怪獣の出番が多く、ゴジラの存在感がもう一つ。
・怪獣同士の激突が少ない
・有名建築物の破壊がない
・満を持してゴジラが現れた時に、伊福部テーマが流れない

いいところ少ないっすねえ。。
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2014/07/27 「ブラッドレインⅡ」

2014-07-27 00:00:00 | 日記
ブラッドレインⅡ(2007年米)

レイン バンパイアと人間のハーフ
パット・ギャレット (マイケル・パレ)
ビリー・ザ・キッド 町を牛耳るバンパイア
パイルズ 記者

 セイディの町は、バンパイアのビリー・ザ・キッドに牛耳られていた。
彼は子供たちを人質に町に居座り、
鉄道が開通したらこの町を足掛かりに、西部を制圧する考えだ。
町の様子を伺うレインは捕われ、処刑されかかるがパット・ギャレットに助けられる。
パットは、レインが人間とバンパイアのハーフであるダムフィアだと知る。
レインはパットと協力してビリーを襲撃。
パットがガトリング砲で攻撃。レインがとどめを刺す。
町は平和になり、
レインはバンパイアのクラントン一家が牛耳るトゥームストーンへ向かう事にする。

 と言うわけで、またまた出たバンパイア退治の話。
いきなりシリーズ2作目を見たのはマイケル・パレが出てるからだけど、
よく調べると、シリーズ3作すべてにパレは出てるらしい。(しかも毎回違う役)
主人公はバンパイアと人間のハーフであるレインで、
バンパイア退治の為、全米各地を旅すると言う訳。
設定はどこかで聞いた感じだが、このレインがたいして強くない。
何となく生き延びたと言う印象。
バンパイアがビリー・ザ・キッドで、
レインに微妙に協力するパレがパット・ギャレット。
歴史秘話みたいだけど、これがまったく掘り下げられない。
最初のアイデアだけで映画作ってみましたと言う程度の出来。
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