旅のウンチク

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スーパーカブで旅するタイ北部 Day5 = 次なる国境

2013年11月16日 | 旅の風景
 この旅行プランは国境との関わりが深いと言えます。チェンコンでラオスとの国境にたどり着いた後は国境沿いに三か国の国境が接するゴールデントライアングルを通り、今夜の宿泊はメーサイとなります。メコンという大きな河で分たれて、過去にはあまり往来の無かったチェンコンは今でこそラオスへの玄関口となっていますが昔はただの田舎町でした。一方、今日の目的地メーサイは狭いサーイ川(メサーイ)を挟んで橋でミャンマーと結ばれたメーサイは昔からいかにも国境の町らしい猥雑さを昔から備えている町です。

 ツーリングそのものとしては、ゴールデントライアングルまでは一貫してメコン川沿いを走ります。途中マイナールートも通りますが、道路の選択を迷ったら右を選べば、間違ったとしてもメコン河に行き当たるので修正可能である事等をブリーフィングでお話しして、今日は途中から今回が初海外旅行のTさんに先導に挑戦してもらう事になりました。

 最初の重要な分岐は1129号線を離れてメコン河沿いへ進む分岐。初めて自分で海外を走る緊張感からか、ここでTさんは”迷ったら右を選ぶ”の法則を忘れてしまったようで、道標にしたがって”チェンセン”へ進もうと選択を間違ってしまったようでした。後ろから合図して軌道修正。

 メコン河沿いを進むこのルートはバイクツーリングとしてもとても良いルートで、適度な緊張感を感じるワインディングが続きます。時にはメコン河へまっすぐ進んでいくコーナーもあります。途中で何度もバイクを停めて写真を撮ったりしながら進みます。今回のこの区間は道路工事を行っていてダートになっている区間や対面通行になっている区間が何か所かあり、思ったよりは時間を撮られてしまいました。
 
 チェンセンのバザールで一休み。バザールを軽く見物した後は屋台でコーヒーを飲むことにしました。コーヒーの屋台の横で蒸かしイモとキノコを売っていた女性が何か大きな声で話しかけてきます。身振り手振りを見ると”このキノコ買って行ってよ。コーヒーに浸けても食べても美味しいよ。ガハハハ”みたいな印象です。横で煙草を吸っていたTさんが”チョコ食べる?”とチョコレートを差し出したことから物々交換が成立。”このチョコ美味しい。どこで買ったのか?”などの会話の後、蒸かし芋をたんまりいただいてしまいました。

 ゴールデントライアングルではボートに乗ってドンサオ島へ渡り、少しだけラオスにタッチ。いつもこの後昼食を摂るところをルート上で見つけられずメーサイで遅い昼食となるのですが、今回は屋台に滑り込んで昼食。思い返してみるとメーサイに到着前に昼食を摂れたのは今回で4回目かと思います。

メーサイでも無事宿を確保し、少しゆっくりした後は国境を見物し屋台を少し散策。バイクを宿の中へ入れるために宿へ戻って少しだけビールを飲みながら夕食までの時間をゆったりまったり過ごします。

 屋台で夕食を摂った後、フットマッサージを受け、もう少し飲みましょうかと話しながら帰ってきてみると、なんとゲストハウス周辺の飲み屋は全て閉店済み。仕方がないのでコンビニへ引き返してビールを購入。この企画では珍しく部屋飲みという展開になったのでした。

参加のお客様の動画http://youtu.be/XzS4GrxVqokメーサイの雑踏走る姿が見れます。


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