旅のウンチク

旅行会社の人間が描く、旅するうえでの役に立つ知識や役に立たない知識など。

食ベものと健康管理

2007年05月31日 | 旅行一般
私は食べ物に対するアレルギーや好き嫌いがほとんど無い人間で、その点、海外を旅するにあたって恵まれた肉体を有していると感謝しています。おかげで昆虫の幼虫、ヘビ、トカゲ、ネズミ、蟻などを含めて様々な物を口にしてみることができましたし、昆虫が全般的に意外なほど美味なものである事を発見できたりもしました。ただ、見た目がちょっと恐いので、ある程度のアルコールの導入が事前に必要かもしれません。

さて、そんな中にもあまり得意でない食べ物があります。それはトマトなのです。特によりわけて残したりもしませんが、敢て選んでまで食べもしない食物なのです。スーパーに買い物に行っても、間違いなくトマトのコーナーはスルーします。ですからおそらく日本での生活におけるトマトの年間消費量は日本人の平均を下回ると思います。

ところが面白い事に海外に出かけると好んでトマトを食べています。不思議な事に、やたらと食べたくなる食物の一つにトマトが入ってくるのです。人間の体というのは不思議な機能を備えているものです。

同じような記憶がタマネギにもあります。こちらは私は好きな部類に入る食べ物なのですが、それでも生のタマネギをザク切りにして、そのまま口に放り込むのは少し勇気が要ります。ところがパキスタンを旅していた時はカレーのつけあわせに出される生タマネギのザク切りを好んで食べておりました。そして、その頃に気がついたのは、長く旅していると不思議なものを突然食べたくなる事があるという事でした。

長く海外を旅していると、どうしても食べたくなるインスタントラーメンとかレトルトカレーとか、卵かけご飯については多分普段食べなれたものが欲しくなるだけの事なのでしょうが、そういった物に限らず、突然、目の前のマンゴージュースが飲みたくなったり、どうしてもケバブが食べたくなったり、そんな経験は皆さんにはありませんか。

私はこれを肉体そのものが自分に不足している要素を取り入れるように要求しているのだと考えています。ですから、そういったものがあったら極力、肉体の要求に従って何らかの手段でその希望に添えるようにしています。

旅先では食生活が普段と大きく変わる事が普通です。例えばここでよく例に出すカナダなどは、比較的我々が見慣れた食事を摂る事になりますが、それでも注意深く見てみると日本での生活と比べると圧倒的に野菜、特に生野菜は少なく感じます。そのあたりを修正するためにトマトが欲しくなるのかと思います。

こういう自分の体の訴えに時々耳を傾けてあげる事が旅先で体調を維持する上で重要なのではないかと思います。


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