ニックネームという文化があります。言葉遊びが好きな日本人は渾名をつけるに際しても多彩な才能を発揮して、特に小学校の先生なんかがつけられている渾名を聞くと、”上手い事言うなぁ”と感心させられたりしますが、才能豊かな分、あまりにも多彩な渾名付けが行われて、結局社会生活においてオープンに渾名が使われる事はあまりありません。
多くのの国では、渾名という意味でのニックネームよりも、呼び名としてニックネームを一般的に誰もが持っています。例えばアメリカの大統領をMR.PRESIDENTと呼ぶのはある意味ニックネームですね。私の取引先の人間も皆そうです。例えば、カナダのDaveは、本当はDavidです。David Martindale恐れ多くもBackroads Adventures BC Inc.の社長ですから、日本の社会慣習では、私は彼の事をMr.Martindaleと呼び、彼は私の事をMr.Nagamochiと呼ぶことになるのですが、カナダの文化ではそんな呼び方をするのは初対面の最初の瞬間であって、そのときに”これからはデイブと呼んでくれ”という事になって、以降、ずっとニックネームで呼び合う事になります。
ついでに、ネバダのマットはマシュー、オーストラリアのビンスはビンセントが本当の名前。
英語圏の人たちの渾名にはある程度のシステムがあって、先ほど紹介したデイビッドがデイブになるのをはじめ、レベッカがベッカとかベッキーになったり、マイケルがマイクになったり、たいていが”短縮”でできています。中学校の教科書でも、ロバートがなぜボブになるのか書いてあったような記憶もあります。
今、ここで気がつきましたが、ロバートがボブになるのと、レベッカがベッカになるのは同じ理由?Rの発音を避けているのかもしれませんね。
さて、ここで問題になるのは日本人の場合、彼らのシステムによって単純に短縮しにくい事ですね。それに我々は普段、姓で呼び合うので”呼び名”としてのニックネームを持っていません。しかも、たいていの日本人の名前は大変長くて、DavidをDaveに短縮したくなるような人たちには1/4位まで短縮したくなるでしょう。
英語会話の教科書の自己紹介のコーナーで、
"My Name is ~~" "You can call me ~"など、自分の名前と呼び名を両方相手に伝えることが紹介されています。ニックネーム文化圏の人たちは、日本人の名前は長くて覚えにくいから”You can call me ~"の部分を言ってくれる事を期待していると感じることがあります。普段、呼び名を使わない我々も、海外に行くときは呼び名を作って行って、最初から呼び名を定着させてしまうのが一番スムーズなのかもしれません。敢えて呼び名は作らずに、相手が覚えようと悪戦苦闘する姿を見て楽しむという意地悪なお楽しみも捨てがたいですけどね。
さて、それではどういう風に呼び名を決めましょうか。私の場合、ファーストネームはNoritakaなので、たいていの取引先は勝手に”Nori"と呼んでいます。これはこちらから言い出す前からいつの間にかMr.NagamochiがNoriになっているので、彼らにとって自然な短縮の方法なのでしょう。カナダのDaveだけはNorio。どうして”ノリオ"になったのかは不明です。
普段なら、ナガモチという言葉にだけ反応していれば良いのに、海外ではノリとかノリオとかにも反応しなければならない事には慣れるまでは時々戸惑います。
いずれにしても、NoriとかNorioは普通に思いつきそうな呼び名です。
そうでないケースもあります。実は私に最初につけられた呼び名は”Fred"。これはフレデリックの呼び名だと思います。初めての海外旅行で滞在していたイギリスのホームステイ先で最初につけられた呼び名です。この呼び名もその後"Nori"に変化していきました。私にいくらフレッドと呼びかけても反応を引き出せなかった事から変化を余儀なくされたのかもしれません。いきなりフレッドと命名されても、簡単にはその名が自分の事だと認識できるようにならないものです。
初めてカナダのデイブと会った頃、やはり名前を覚えられなくて苦労しているデイブが、”ニックネームは何?”と聞いた事がありました。私はイギリスでの"Fred"を思い出して、"イギリスでは、フレッドと呼ばれていた事がある”と答えたところ、カナダ人ガイド達がやたらと面白がっておりました。そのわけを聞いた所、
”フレッドというのは、フレデリックとかの呼び名でもあるけれど、どうしても覚えられない名前の人に呼び名つけるときにも使う名前。イギリス人も名前を覚えられなかったと知って面白かったんだ。”と教えてくれました。
多くのの国では、渾名という意味でのニックネームよりも、呼び名としてニックネームを一般的に誰もが持っています。例えばアメリカの大統領をMR.PRESIDENTと呼ぶのはある意味ニックネームですね。私の取引先の人間も皆そうです。例えば、カナダのDaveは、本当はDavidです。David Martindale恐れ多くもBackroads Adventures BC Inc.の社長ですから、日本の社会慣習では、私は彼の事をMr.Martindaleと呼び、彼は私の事をMr.Nagamochiと呼ぶことになるのですが、カナダの文化ではそんな呼び方をするのは初対面の最初の瞬間であって、そのときに”これからはデイブと呼んでくれ”という事になって、以降、ずっとニックネームで呼び合う事になります。
ついでに、ネバダのマットはマシュー、オーストラリアのビンスはビンセントが本当の名前。
英語圏の人たちの渾名にはある程度のシステムがあって、先ほど紹介したデイビッドがデイブになるのをはじめ、レベッカがベッカとかベッキーになったり、マイケルがマイクになったり、たいていが”短縮”でできています。中学校の教科書でも、ロバートがなぜボブになるのか書いてあったような記憶もあります。
今、ここで気がつきましたが、ロバートがボブになるのと、レベッカがベッカになるのは同じ理由?Rの発音を避けているのかもしれませんね。
さて、ここで問題になるのは日本人の場合、彼らのシステムによって単純に短縮しにくい事ですね。それに我々は普段、姓で呼び合うので”呼び名”としてのニックネームを持っていません。しかも、たいていの日本人の名前は大変長くて、DavidをDaveに短縮したくなるような人たちには1/4位まで短縮したくなるでしょう。
英語会話の教科書の自己紹介のコーナーで、
"My Name is ~~" "You can call me ~"など、自分の名前と呼び名を両方相手に伝えることが紹介されています。ニックネーム文化圏の人たちは、日本人の名前は長くて覚えにくいから”You can call me ~"の部分を言ってくれる事を期待していると感じることがあります。普段、呼び名を使わない我々も、海外に行くときは呼び名を作って行って、最初から呼び名を定着させてしまうのが一番スムーズなのかもしれません。敢えて呼び名は作らずに、相手が覚えようと悪戦苦闘する姿を見て楽しむという意地悪なお楽しみも捨てがたいですけどね。
さて、それではどういう風に呼び名を決めましょうか。私の場合、ファーストネームはNoritakaなので、たいていの取引先は勝手に”Nori"と呼んでいます。これはこちらから言い出す前からいつの間にかMr.NagamochiがNoriになっているので、彼らにとって自然な短縮の方法なのでしょう。カナダのDaveだけはNorio。どうして”ノリオ"になったのかは不明です。
普段なら、ナガモチという言葉にだけ反応していれば良いのに、海外ではノリとかノリオとかにも反応しなければならない事には慣れるまでは時々戸惑います。
いずれにしても、NoriとかNorioは普通に思いつきそうな呼び名です。
そうでないケースもあります。実は私に最初につけられた呼び名は”Fred"。これはフレデリックの呼び名だと思います。初めての海外旅行で滞在していたイギリスのホームステイ先で最初につけられた呼び名です。この呼び名もその後"Nori"に変化していきました。私にいくらフレッドと呼びかけても反応を引き出せなかった事から変化を余儀なくされたのかもしれません。いきなりフレッドと命名されても、簡単にはその名が自分の事だと認識できるようにならないものです。
初めてカナダのデイブと会った頃、やはり名前を覚えられなくて苦労しているデイブが、”ニックネームは何?”と聞いた事がありました。私はイギリスでの"Fred"を思い出して、"イギリスでは、フレッドと呼ばれていた事がある”と答えたところ、カナダ人ガイド達がやたらと面白がっておりました。そのわけを聞いた所、
”フレッドというのは、フレデリックとかの呼び名でもあるけれど、どうしても覚えられない名前の人に呼び名つけるときにも使う名前。イギリス人も名前を覚えられなかったと知って面白かったんだ。”と教えてくれました。
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