初めての自由旅行や初めての海外ツーリングに出かける人から”英語があまりできないんですが何とかなりますよね”とか”・・・・何とかなりますよね”という言葉を聞くことが時々あります。私も一昔前までは”何とかなるもんですよ”と言っていたものですが、最近、"何とかなることはありません。何とかしなくちゃならないんです。”と案内するようになりました。
特に自由旅行や海外ツーリングの場合、現地に行ってその場になってみないと判らない点など、常に不確定な要素を含んでいるわけで・・・・・実際には旅行というものはすべてにつけそう言う不確定要素を含んでいるわけですが・・・ある程度の”当たって砕ける”精神が要求されることになるのですが、この"何とかなる”という言葉が含んでいるニュアンスが最近微妙に変化しているのではないかと感じます。
"何とかなる”のはあくまで"何とかしようとする”結果"何とかなる”のであって、自然と何とかなったり、誰かが何とかしてくれたりするわけではないという認識が必要だと思います。当たって砕けるのもあくまで"当たって”砕けるのであって、自分が主体的に行動した結果として"砕ける”のですね。"当たりもしないで勝手に砕ける”のとは意味が違うのです。
少し言葉遊び気味になりました。
15年ほど前の事だったと思います。ロンドンから帰国予定の私。ビクトリア駅の裏手のB&Bに宿泊していたのですが前日にヒースロー空港までの地下鉄路線を確認した私は切符を購入してプラットホームへ向かいました。ロンドンの地下鉄は多層階になっており、特にビクトリアのように乗り入れろ線の多いところは結構複雑なのです。
ホームを歩いていた私はどうも不自然なる空気を発散してそこに立ちつくしている日本人の若者を目にしたのです。
"どうかしました?”と声をかけてみると”XXという駅まで行きたいんですが、その路線の案内に駅名がなく、どうやっていったらいいか判らないのです。”とのこと。早速ホームの壁に貼ってある地下鉄の全路線案内図を確認すると、今いるホームから発着する列車ではその目的地にはたどり着けないことが発覚。結局二人で地下鉄ルートを再度検討し直し、彼は改札口で事情を説明して別のホームへ向かうことになったのです。
ロンドン地下鉄マップ http://tube.tfl.gov.uk/content/tubemap/default.asp
慣れない外国のこと。地下鉄の路線を間違って違う路線のホームに入り込んでしまう失敗などはある意味"よくある話”だと思いますし、私も同じような体験は数多くあります。ここまでは"旅の恥はかきすて”です。ただ、非常に不安に感じ、今でも忘れられないのはそのホームで呆然と立ちつくしていた彼の姿です。そこで立ちつくしていても問題は解決しませんよね。路線図を再度確認するとか、面倒だったら改札口できくとか、解決のためにできるいろいろな方法論があると思うのです。
・・・まあ、その人の場合はいかにも”困ってる”という空気を発散させて解決のための方法を講じていたともいえます。・・・
問題に直面したときにその解決の糸口を探し出すための方法論をいくつか思いついてそのために行動できる人にとっては”何とかなります”。問題に直面してただただ呆然としている人は”どうにもならなくなります。
何とかしようとして方法を考え、行動して、何とかなった経験というものが次の旅にも生きてくる貴重な体験となるのです。それから、何とかなったことって、どういうわけか土産話としても面白いんですよね。何ともならなかった場合は土産話もできません。
当たって砕けて、何とかしようとすることもまた旅の楽しみ・醍醐味のうち。しかも結構上位に位置する楽しみだと思います。それに”旅の恥はかきすて”という言葉が全面的にバックアップしてくれているではありませんか。
特に自由旅行や海外ツーリングの場合、現地に行ってその場になってみないと判らない点など、常に不確定な要素を含んでいるわけで・・・・・実際には旅行というものはすべてにつけそう言う不確定要素を含んでいるわけですが・・・ある程度の”当たって砕ける”精神が要求されることになるのですが、この"何とかなる”という言葉が含んでいるニュアンスが最近微妙に変化しているのではないかと感じます。
"何とかなる”のはあくまで"何とかしようとする”結果"何とかなる”のであって、自然と何とかなったり、誰かが何とかしてくれたりするわけではないという認識が必要だと思います。当たって砕けるのもあくまで"当たって”砕けるのであって、自分が主体的に行動した結果として"砕ける”のですね。"当たりもしないで勝手に砕ける”のとは意味が違うのです。
少し言葉遊び気味になりました。
15年ほど前の事だったと思います。ロンドンから帰国予定の私。ビクトリア駅の裏手のB&Bに宿泊していたのですが前日にヒースロー空港までの地下鉄路線を確認した私は切符を購入してプラットホームへ向かいました。ロンドンの地下鉄は多層階になっており、特にビクトリアのように乗り入れろ線の多いところは結構複雑なのです。
ホームを歩いていた私はどうも不自然なる空気を発散してそこに立ちつくしている日本人の若者を目にしたのです。
"どうかしました?”と声をかけてみると”XXという駅まで行きたいんですが、その路線の案内に駅名がなく、どうやっていったらいいか判らないのです。”とのこと。早速ホームの壁に貼ってある地下鉄の全路線案内図を確認すると、今いるホームから発着する列車ではその目的地にはたどり着けないことが発覚。結局二人で地下鉄ルートを再度検討し直し、彼は改札口で事情を説明して別のホームへ向かうことになったのです。
ロンドン地下鉄マップ http://tube.tfl.gov.uk/content/tubemap/default.asp
慣れない外国のこと。地下鉄の路線を間違って違う路線のホームに入り込んでしまう失敗などはある意味"よくある話”だと思いますし、私も同じような体験は数多くあります。ここまでは"旅の恥はかきすて”です。ただ、非常に不安に感じ、今でも忘れられないのはそのホームで呆然と立ちつくしていた彼の姿です。そこで立ちつくしていても問題は解決しませんよね。路線図を再度確認するとか、面倒だったら改札口できくとか、解決のためにできるいろいろな方法論があると思うのです。
・・・まあ、その人の場合はいかにも”困ってる”という空気を発散させて解決のための方法を講じていたともいえます。・・・
問題に直面したときにその解決の糸口を探し出すための方法論をいくつか思いついてそのために行動できる人にとっては”何とかなります”。問題に直面してただただ呆然としている人は”どうにもならなくなります。
何とかしようとして方法を考え、行動して、何とかなった経験というものが次の旅にも生きてくる貴重な体験となるのです。それから、何とかなったことって、どういうわけか土産話としても面白いんですよね。何ともならなかった場合は土産話もできません。
当たって砕けて、何とかしようとすることもまた旅の楽しみ・醍醐味のうち。しかも結構上位に位置する楽しみだと思います。それに”旅の恥はかきすて”という言葉が全面的にバックアップしてくれているではありませんか。
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