旅のウンチク

旅行会社の人間が描く、旅するうえでの役に立つ知識や役に立たない知識など。

スーパーカブでタイ=Day7

2007年12月01日 | 旅の風景
いよいよ最後の日がやってきてしまいました。本日はバイクでの走行についても最長の距離を走ったうえで、チェンマイから国内線、そしてバンコクから国際線で一気に日本を目指すという、私の過去の旅でも前代未聞の大移動です。とはいえ、チェンマイを出発するフライトの時刻は18時過ぎ。190kmの移動は充分な余裕があります。
いつものように朝、地図をチェックしてみると、またまた見つけてしまいました。現在位置から西へ回り込んでからチェンマイに向かうルート。来た道をそのまま帰るのもつまらないので、この道を使ってみる事にします。ただし、途中で来た道と合流しますが、往路で歓待を受けたメ・チェディの町を通ってみるのも悪くなさそうです。
そんな事をゲストハウスの中庭で考えていると、またまた現地ガイドがやってきました。この人物は、バイクで山岳民族の村を巡るツアーのガイド。しかも、スーパーカブがお気に入りの様子です。"今日、いっしょに行かないか"と誘うガイド、ノイ氏に"いや、実は今日、日本に帰ってしまうんだよ"と言うと残念そうでしたが、かなり詳細に彼のツアーのイメージを伝えてくれました。

大きなオフロードバイクで山岳民族の生活路を走るツアーをあまりよく思っていない、彼の説明を聞いているうちに、ちょっと話し込んでしまいました。

おそらく、ゲストハウスのオーナーが私の素性を知らせて呼び寄せたのでしょうね。"また次回に、時間があったら"という事でガッチリ握手して別れましたから、次の"スーパーカブでタイ"企画には組み込むかもしれません。まあ、そのあたりは次にチェンライに行ってから決めます。

朝食を済ませてから出発する事も考えましたが、時間のムダを省きたいので、そのまま出発。走りながら食堂を探します。麺類のリクエストを受けていたので、チェンライの街外れで麺類の食堂へ。センレックを食べて支払いをしようとしたら、ここは昔どおりの物価。1杯10バーツの店でした。

チェンライの町をグルリと西に回り込んでチェンマイに向かうハイウェイに出るとあとは単調な走行が続きます。とにかくチェンマイを目指して走り続けます。

11時を回った頃、見覚えのあるカストロールの店を発見。往路で昼食をとったメ・チェディです。道路際にバイクを止めて、他のお二人に"覚えてますか?行きにここで昼食とったでしょう?"と話していると、向いの食堂から派手に手を振る姿が。

そうです。食堂の女主人も覚えていてくれたのです。そういえば、この町、バスなどでは寄らないでしょうから、外国人が立ち寄る事は珍しいのかもしれません。せっかくなので、食堂に立ち寄っていく事に。ついでに少し早いけれども昼食にします。

タイ語はほとんどわかない私達に女主人はさかんに話しかけては、ケラケラ明るい笑い声をたてます。食事を終えてしばらく休憩していると、向いのカストロールで働いているらしいご主人も帰ってきて、神棚に上げてあった何かの実(?)を、"お守りだ"と言って3人にくれました。

再会の一時を過ごして、再びチェンマイに向けて走ります。砂糖キビ畑だか、トウモロコシ畑だかの中を走っていると、細長い葉が風に吹かれて何本も道路を横切って行きます。そのうちの1本が目の前に来た時、それだけは葉ではなく、大きなヘビである事に気がついて驚かされました。

しばらく走って、ふとメーターに目を落すとガソリン残量がEを指しています。メ・チェディでの再会の余韻も吹き飛んで、目を皿にしてガソリンスタンドを探します。スーパーカブにはスポーツバイクと違って、リザーブがありません。山岳地帯に入り込んだ道路沿いには、さきほどまで、あれだけ沢山あったガソリンスタンドが皆無。昔は掘ったて小屋にドラム缶、手回しポンプで売ってるガソリンスタンドもあったのですが、そういうのも見当りません。

速度を落として燃費走行に切り換えて走りますが、まだ先は長い。途中、ドラムカンを詰み上げている店を発見して聞いてみましたが、ガソリンはありませんでした。

下り坂はシフトレバーを踏み込んでクラッチが切れた状態にして下りながら走り続けると、平地に出たところでようやくガソリンスタンドを発見。ホッと一息です。

燃費走行の影響でチェンマイ着は私の読みより1時間ほど遅くなりました。それでも余裕のある時間です。

レンタルバイクショップに戻るとオヤジさんは笑顔で迎えてくれました。バイクを問題なく返却し、パスポートを返却してもらって、今回のツーリングは終了。近くのカフェで夕方まで時間をつぶした後はトゥクトゥクで空港へ。そこからは普通の空の旅。翌朝には日本。一気に現実世界へワープです。


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