旅のウンチク

旅行会社の人間が描く、旅するうえでの役に立つ知識や役に立たない知識など。

最近のE&G~サプライヤーの皆さんへ

2003年07月12日 | 旅行一般
 ようやくSARS騒ぎもひと段落して、少しづつ仕事をし始めた感じの最近のE&Gですが、実はココしばらく気力が失せていて、何とか立ち直ろうとガイド紹介など、少し時間稼ぎをしていたのでありました。
 ※ガイド紹介は意外と好評なので、またそのうち追加します。
 気力を失っていた最大の原因の一つは、なかなか思い通りに進まない手配にあります。数日前、最大の難関が完了したのでようやく元気を取戻し気味になったのでした。
 なかなか思い通りに進まない手配といっても航空券が取れないとか、ホテルが空いていないとかそういった事であれば、これは私の腕の見せ所なので逆にやる気を高める仕事なのですが、最近特に私のまえに立ちはだかるようになったのは”自動販売機”的なサプライヤー。
 我々、お客様と打ち合わせをして旅行手配を進行させるエージェントは、手配内容にしたがって航空券は発券エージェントに、ホテル手配は地上手配会社に、さらに我々のようにバイク手配を行っている会社はレンタルバイクショップやバイクツアー会社にとそれぞれの手配を依頼してそれを一つにまとめていく作業を行っているのです。
 レンタルバイクショップやバイクツアー会社は一部を除いて海外の会社であるため、すべての意思疎通は英語。これは困難なようでいて、実は相手もライダー、私もライダー、お客様もライダーで、”ライダーの常識”である程度スムーズに作業を進められる部分。あまり問題を感じた事はありません。勿論、私にとって英語でのやり取りは面倒ですが・・・。
 いつも困るのは日本側で通常通りすすめる仕事の部分。もう、お願いとか交渉では進展せず、声を荒らげないと一歩も進行しないケースが多発していて、新人の宮沢は自分には関係ないのに電話に向かってガナリたてる私の声にいちいちビクビクする事になったりもします。
 私も長い間この仕事に携わってきているのですから、取引先に無理をお願いするときは声を荒らげたりしません。ただ、1件1件のお客様の手配について、常識的に”できる”と考えられる事をやろうとしているときだけなのです。昔はできたことが今はできなかったり、そういったことが増えすぎです。旅行業界全体の手配能力が下落している事は悲しむべき事じゃないでしょうか。サプライヤーの皆さんもっとプロ意識と使命感をもって手配に取り組みましょう。ただ単に毎日”取れます””取れません”と”できます””できません”を繰り返しているより”やってみます””調べてみます”を加えた方が毎日建設的で楽しいと思いますよ。
 ちなみにE&Gから依頼された事は”できません”とか”当社の規定では”とか言って断ろうとしても凄まれたり、怒鳴られたりして結局やらされる事になるので、最初から快く引き受けた方が面倒じゃないと思いますよ。

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