海辺の町から

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気力も萎えさせないで 私

2023-08-11 21:07:06 | 日記

  こんなに青空が眩しくても大雨警報が発令されています


連日の雨続き お盆前の草刈りの日程が取れず今日決行。
断続的に強い雨が降ってくる 暑いよりは未だマシかとずぶ濡れになって。

午前7時前から山の中腹にあるお墓 大師堂 お宮と其れに続く道の草刈りである。
出られる人はといたって緩やかな Fさんを含めて6軒になってしまった海辺の町。

何時もの事ながら用事を作って出掛ける人通院する人と
なりたての後期高齢者と言えど即戦力である。
自分を甘やかすことは出来るけれど自分自身が納得できない。
余力のあるうちは元気のある人が出れば良い。

この地に嫁いで育てて貰った 行事も人々の減少と共に廃れてしまい。
その様な中この地の歴史を遺そうとこの地で生まれた先生が奮闘している。
繋がってきた伝統行事止めることは簡単だけれど一度廃れた行事の復活には
大変な作業が待っている。

生活の場を都会に求めた人達は 懐かしさもあって帰ってくるけれど定住は無い。
のんびりと田舎暮らしをとは自由に往き来出来る迄で
足を持たなくなったら心細さはこの上ない。

頭を萎えさせないで身体を萎えさせないで気力も萎えさせないで 私。
この地を最期に選んだのなら。
  

夏イカシーズンなのに

2023-08-10 08:32:39 | 日記

  外に出ていくことが憚れる雨に風


  画像では伝わらない怖ろしさ


悲しんでばかりいられない。
早朝5時過ぎ 電話に起される。
「わたし何時も4時には起きてるの」とあっけらかんに話す彼女
独り身の気楽さか年に数回帰省し その都度食べたいもののリクエストをする。
「母ちゃんの味と一緒」と 一回りも離れていないのに母ちゃんとは である。
未だ現役の看護師。

今日帰省するはずだった義妹夫婦 明日帰省する予定の義妹の息子夫婦に子
義妹の夫は視力の衰えから免許返納し 代わりに帰省は一人が運転していた。
雨の中の運転は危険が伴う況してや海岸道路 結局帰省は便乗しての明日になった。

早朝の電話でスイッチが入った 初盆に向かって忙しくなりそうだ。

遅々として進まぬ台風6号 ノラリクラリとあちこちに大きな爪跡を残し未だ九州の海上にある。
船は時化繋ぎされたままである。
初盆と共に新鮮なお魚が食べたくてやって来るのにお魚が無いとは・・・

台風が過ぎるのを待つしか無いが 魚は何が釣れるのか。
夏イカのシーズンさなか 唯一食べられるお刺身 手でちぎって食べる夏イカは絶品である。

人生のしまい方

2023-08-07 09:39:11 | 日記

  わが菜園の隅で育てられたレモン 酸が喉を刺激して食べる事は叶わなくなったFさん


茶封筒に大きな文字。
夫と連名のしっかりした文字を見た途端 言いようのない感情が溢れ不覚にも嗚咽した。

縁を絶ってこの地を選んだ。

火葬のことその他諸々が便せん4枚に綴られていた。
重ね重ねのお願い最後のご容赦です と
火葬等 火葬して戴ければ十分です 希望としてはスプーン1杯程を海に散骨して
貰えれば嬉しいです。
以上で十分です 寧ろ世間にあるような葬儀などはごめんです。故人の意志です。お願いします。

全て了解しました。ご安心下さい またお便り致しますと走り書きした。

無理な願いと知りつつもう最後なのでとお顔を見せていただけないかと頼んだ。
遠くからならと了解を得て。
車椅子で来られた 両足に浮腫みが出ており歩けない 履き物の差し入れを断られた訳を理解した。
咽頭にも癌が転移して入院以来口から物を摂っていないらしく点滴のみ。
「20日頃かなと思います」「先生がそう仰ったのですか」「はい そうです」
最期の時を覚悟されていた。

吐き出したいこと吐き出す先も無く いま静かに生と死の境を生きているのか
その時までの精神力は凄まじい物があるに違いない。
穏やかなお顔を拝見し会話も出来て 私が一番安心したのかも知れない。
でも辛い ヤリキレナイ。

電話がありました

2023-08-05 13:12:03 | 日記

  東の空は雲が多くなって


  西には真夏の空が広がっていました


  春に苗植えしたミニバナナが元気です


カーテンを開けて寝転んだ先の月を見ていた。
欠け始めた月は心なしか寂しげだ。

Fさんから夕刻電話があった「先生が仰るには私あと1ヶ月らしいです」と
何が何でも生きたいと手術にも耐え抗癌剤治療にも耐え今まで頑張ってこられた。
先日の電話の声よりも一層言葉にならない声だった 何と返答してよいか言葉を選んでいる私が居る。
「ご迷惑お掛けすると思いますが又電話します」といって電話を切られた。

余り多くを語らなかったけれど親戚とも全て縁を切って海辺の町へやって来たという。
聞かされたくなかった1ヶ月という余命宣告だろうけれど独り身
判断の出来るうちに余命を告げたのだろう。

生きることに前向きだっただけにショックを思うと言葉にならない。
株分けしたアジサイを私にと育ててくれたいた。
先日の電話口で「水遣りをお願いできればと思うのですが・・」と話されていた。
生協から届いた注文品を冷蔵庫にしまってあげたのに ひと月とは余りに酷である。

眠れぬまま夜が明けた 小鳥がさえずり蝉が鳴き出した。
何事も無かったかのように繰り返される一日の始まりが。



穏やかであって欲しい

2023-08-03 08:57:10 | 日記

  台風の予兆を感じる8月2日の朝


  おか波が付いてきました


  毎晩やって来るお客様に花は根こそぎほがれてしまいました


  8月3日の朝です
 

離れても繋がっている海 時折遠くでゴオーッと風か波の音か聞こえてくる。
夜半カーテンを半分開けた窓から入る16日の月 照らす海に光を散らし明かりの道を作っている。

ミンミンゼミの鳴き声と寸断無く聞こえる唸る音。
打ち寄せる波の音が増していく 離れていてもそこは一つの海 ここ数日船はでていない。
スピードを緩めた台風は何処へ向かおうとしているのか。
年々勢力を増し またかと言う人間の慣れ こと海辺の町にあってはどの様な台風が来ようと
手を緩めない 手を緩めた後のしっぺ返しを知っている。
複雑な動きを見せている台風の進路 四国を睨んでいるのか。

昨日Fさんが街に行かれた 診察の予約日だったという。
用事で街から帰り着くと同時にFさんから電話があった。
ステージ4で胃の全摘手術をされ 強い抗癌剤の副作用で食事を受け付けなかった。
少しばかりの食事を届けていたが食が細くなる一方で・・
其れでもお刺身は喜んでくれていた。

下半身に浮腫みが出て来たという歩く事が困難で入院となった。
コロナで面会は叶わないが入院時の書類作成に此れからで掛けてこようと思う。
入院の準備も無く出掛けたのでさぞ困っているだろう。
其れにしても電話口の弱々しい声が気に掛る。
元気になって下さいね! 皆が帰りを待っていますよ。