アル・ゴアがノーベル平和賞を授与されたという記事が載った10月13日のガルフ・ニュースの同じ1面に、ドバイ・ケアズという募金が、2.2億ドルを集めたという記事が載っている。
キリスト教社会ではクリスマスの前後がそうであるように、イスラム教社会ではラマダンからイードに至る期間に、寄付や慈善活動が活発になるようだ。取引先のエジプト人に聞くと、彼も1年分の収入の中から貯金しておいてこの時期に寄付するという。ショッピングモールには、中身はよくわからないが、プレゼントを入れた袋を置いておくコーナーが設けられる。あの袋は、誰が置いていき、その後どういう風に処理されるのかは解明できていないが。
ドバイ・ケアズは、ムハンマド首長が提唱して始まった募金活動で、100万人の貧しい国の子供達に教育を受けさせることを目標にしている。すでに募金の一部100万ドルが国連を通じてレバノンにいるパレスチナ難民キャンプの子供達の教育費に充てられることになっている。
ドバイ・ケアズで特筆すべきなのは、企業がこれに積極的に貢献していることで、例えばジャシャンマル・ナショナル・カンパニーは売り上げの1%を寄付すると言う声明を出している。また、道路交通庁(RTA)では、ナンバー・プレートのオークションの収入と6週間分のサリクの通行料をドバイ・ケアズのために拠出するとしている。王族の鶴の一声で簡単にこういうことが実現してしまうことが日本との違いだ。
ラマダン期間中のある日、日が暮れてから帰宅し、アパートのレセプションのカウンターに置いてあった無料のジュースに手を伸ばした時のことだ。人種はわからないが、縮れ毛で浅黒い小学生らしい女の子がローラースケートを履いてどこからともなく現れ、チケットを買えとせがむ。一瞬なんのことかわからなかったが、これは募金だなとぴんときて、いくらだと聞くと20ディルハムと言う。何枚かと聞くから、1枚でいいと言って買ったのが写真。
最近、日本の閣僚が赤い羽を背広につけて答弁しているのを、NHKワールドでよく見る。今まであまり考えたこともなかったが、赤い羽根の共同募金は毎年一体いくらくらい集まっているのだろうか。ドバイにもメトロができた暁には、箱を首からぶら下げた子供達が改札に並んで、募金を呼びかける日がくるだろうか。日本でローラースケートに乗った子供が募金を集めにくるのを想像するのと同じくらい難しい。形の違いはあれ、その行為はどちらも美しいと思う。
キリスト教社会ではクリスマスの前後がそうであるように、イスラム教社会ではラマダンからイードに至る期間に、寄付や慈善活動が活発になるようだ。取引先のエジプト人に聞くと、彼も1年分の収入の中から貯金しておいてこの時期に寄付するという。ショッピングモールには、中身はよくわからないが、プレゼントを入れた袋を置いておくコーナーが設けられる。あの袋は、誰が置いていき、その後どういう風に処理されるのかは解明できていないが。
ドバイ・ケアズは、ムハンマド首長が提唱して始まった募金活動で、100万人の貧しい国の子供達に教育を受けさせることを目標にしている。すでに募金の一部100万ドルが国連を通じてレバノンにいるパレスチナ難民キャンプの子供達の教育費に充てられることになっている。
ドバイ・ケアズで特筆すべきなのは、企業がこれに積極的に貢献していることで、例えばジャシャンマル・ナショナル・カンパニーは売り上げの1%を寄付すると言う声明を出している。また、道路交通庁(RTA)では、ナンバー・プレートのオークションの収入と6週間分のサリクの通行料をドバイ・ケアズのために拠出するとしている。王族の鶴の一声で簡単にこういうことが実現してしまうことが日本との違いだ。
ラマダン期間中のある日、日が暮れてから帰宅し、アパートのレセプションのカウンターに置いてあった無料のジュースに手を伸ばした時のことだ。人種はわからないが、縮れ毛で浅黒い小学生らしい女の子がローラースケートを履いてどこからともなく現れ、チケットを買えとせがむ。一瞬なんのことかわからなかったが、これは募金だなとぴんときて、いくらだと聞くと20ディルハムと言う。何枚かと聞くから、1枚でいいと言って買ったのが写真。
最近、日本の閣僚が赤い羽を背広につけて答弁しているのを、NHKワールドでよく見る。今まであまり考えたこともなかったが、赤い羽根の共同募金は毎年一体いくらくらい集まっているのだろうか。ドバイにもメトロができた暁には、箱を首からぶら下げた子供達が改札に並んで、募金を呼びかける日がくるだろうか。日本でローラースケートに乗った子供が募金を集めにくるのを想像するのと同じくらい難しい。形の違いはあれ、その行為はどちらも美しいと思う。