ドバイ駐在員ノート

一人の中年会社員が、アラブ首長国連邦ドバイで駐在事務所を立ち上げて行く過程で体験し、考えたことの記録。(写真はイメージ)

ドバイ交通事情(4) 2006年交通事故統計

2007年03月25日 21時49分58秒 | 車/交通事情
土曜日のガルフ・ニュースに、道路交通局が発表した2006年の交通事故統計が載っていた。

それによれば、2006年の交通事故による死者の数は2005年の236人から32%増えて312人だったとのこと。もちろん史上最悪だそうだ。興味深いのはUAE国民の交通事故による死亡者数が40人から32人に減っていることだ。

意外に感じたのは、死亡事故の92%は男性の運転手に責任があるということだ。(私を含め)家族を母国に残しての出稼ぎが多いせいだろう、この国の男女比は3対1とか聞くが、その比率以上に女性に責任がある事故が少ないのはなぜだろう。日本では最近珍しくなくなった女性のタクシー運転手に当地でお目にかかったことがないように、自分で車を運転する女性はまだまだ男性より少ないのかもしれない。

道路別では、死者が多いのは、やはり片側5車線の高速道路シェイクザイードロードの45人だが、事故の数ではドバイの南の土漠を走るエミレーツロードが243件で、シェイクザイードロードの122件を大きく上回る。これは貨物を載せたトラックが通る道で、制限速度も遅いので、死亡事故にまで至ることが少ないということなのだろう。

当局も交通事故を減らそうと努力しているのは確かで、例えば、歩行者がシェイクザイードロードを横切ろうとするのを止めさせるために31キロにもわたって柵を設けていて、私が昨年10月に無謀にも横切ったフェアモントホテルの近くにもしっかり柵ができている。今後、シェイクザイードロードの制限速度(現在120キロ)の引き下げも検討するという。

土曜日には、アパートの近くのレンタカー屋で、日産ティーダを1日125ディルハムで借りて、運転した。週末で道路がそれほど混雑していないせいもあるが、当地での運転にもだいぶ慣れた気がする。だが、こういう数字をつきつけられると、決して安全ではないなと思い直す。


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