今日の朝日新聞で、自殺対策基本法の改正案が可決される見通しになったと報じた。同紙によると、毎年3万人を越える自殺者がいたが、昨年は、前年よりも5000人減って、25000人を下回ったという。
自殺への対応は非常に難しく、これといった特効薬がないのが現状だ。精神科に掛かって医師の管理下にあっても、自殺する人が後を絶たない。その兆候を的確に捉え、対応していくのは至難の技というしかない。しかし、昨年、5000人減ったその背景として、昨年は有効求人倍率が上がって、就職状況が改善されたことを朝日新聞は上げている。言葉を裏返すと、仕事にありつけ、生活の目処が立つようになると、それだけで5000人もの人が死なずに済んだということだ。失業対策、再就職促進策がもっと早く功を奏していれば、どれだけの人が命を絶たなくて済んだことだろう。世の政治家たちは、その責任の重大性をどれだけ認識しているのだろうか?自分たちの無能さのためにどれだけの犠牲者を出しているのかということを真摯に見つめるべきではないだろうか?
野党は、やれ大臣が「歯舞」という漢字が読めなかったと国会で問題にしているが、「歯舞」が読めるとか読めないということがなぜそんなに問題になるのだ。「目糞鼻糞を笑う!」という言葉があったと思うが、国会議員とはそれほど程度の低いものだったのか、嘆かわしい限りだ。それよりも、その程度の大臣は本来するべき仕事にも問題が生じるはずだ。そこを逃がさず、追求すれば、政府に大きな打撃を与えることができ、政府攻撃の絶好の機会とみて、静観し、当の大臣のミスを誘い出すくらいjの駆け引きが欲しいものだ。
話はわき道にそれてしまったので、戻そう。「歯舞」が読める読めないなんてくだらないことを追求する暇があったら、もっと大事なこと、例えば、政府の経済政策が本当に効果が上がっているのか?失業対策費として莫大な予算を使っているが、それが本当に効果を生み出しているのか?を検証すべきだろう。多くの人の命が掛かっている問題なのだから・・・・。
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