森友学園問題、もともと多かれ少なかれ、忖度から始まっているように思う。忖度してうまいこと立ち回ればそのうち良いことがあるだろうといった下心が働いたのだろう。忖度される側も、如何にも自分が大きな存在として認められたようで気分が良いし、忖度する側も、忖度する相手が大きければ大きいほど返って来るメリットも大きいわけで、常識の枠外にまで忖度が及ぶようになる。いったん始めてしまった忖度、途中ではやめられものではないようだ。そこにあるのはどの沼、抜けるに抜けられないという状況に陥ってしまったのだろう。
そして、いったんそれが問題化し、取りざたされるようになると、今度は、自己保身やら忖度やらに汲汲とし、その事実の隠蔽に奔走することになったのだろう。始めから地道に規定どおりに仕事をしていれば、何てことなかったものを、忖度してうまい汁を吸おうという浅ましい考えから、途を踏み外した哀れな公務員なのだろう。トカゲの尻尾切りで捨てられても、忖度した相手がそのうち救ってくれるだろうと、はかない望みにしがみつき、またまた口裏合わせ、一手に責任を負うことになるのだろうね。自業自得と言えば自業自得なのだが、それにしても、忖度の代償はあまりにも大きいように思う。
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