八王子市の京王八王子駅ロータリーに設置されている押しボタン式信号機の押しボタンが新しいものに変えられた。今までは従来からあるような赤いボタンを押し込むタイプだったが、今度は、タッチ式になって、触るだけでスイッチが入る代物だ。ただし、「押してください」とか「お待ちください」といった表示は非常に小さなもので、かつ、目立たず、見にくいものだ。これって変えるだけのメリットがあるのだろうかと疑問に思う。
元々この信号は、押しボタン式ということに気づかずに、スイッチを押さないまま、ずっと待ち続けている人が多いところだ。まあ、先にその信号のところで待っている人がいる場合、誰かがスイッチを押したものだと思うらしく、それで、ただひたすら信号の変わるのを待ち続ける人が出てきてしまうのだ。一方通行で、駅方面から出て来る車を止めて渡れるようにするものなのだが、車の通りは非常に少なく、地元の慣れた人は、信号の変わるのを待たずにさっさと渡ってしまう。それに近くに病院が多いために、通院のために近隣の地域から出て来たご老人たちも多い。そういう人は押しボタン式ということすら分かっていない。私もそこを通る時には代わりに押してあげるということもしばしばある。
そんな場所に、(最新式かどうか分からないが、)目立たない黄色のボックスタイプのタッチ式スイッチあっても、それが信号を渡るためのスイッチとすぐに認識できる人がどれだけいるのか、ちょっと疑問に感じる。どうせ変えるのならば、スイッチが押されているか押されていないかが一目で分かるようなはっきりとした、大きな文字の表示がでるようにしなければ意味がないように思う。一口に信号機と言っても、これが相当値が張るものなのだ。何しろ、(公安委員会と癒着した?)独占業者が行っているので、競争の原理が働いていないわけだ。これも、また、税金の無駄遣いのような気がしてならない。