原子力の海外輸出というとんでもない安倍総理の成長戦略が失敗に終わりそうな雲行きとなってきた。日立がイギリスで進めていた原発建設が暗礁に乗り上げたというニュースだ。安倍総理は、原発輸出を成長戦略の柱に据えて、「トップセールスだ」と銘打って、自ら海外に出向いて積極的に原発輸出を進めてきた。イギリスの他、二か国で進めていた計画もそれぞれとん挫したという。安倍総理が海外に出向くのは全て国の税金で賄われている。その海外渡航の目的が全てとん挫したとなると、その責任問題も浮上してくるだろうし、官民癒着の問題も出て来るだろう。問題の根は相当に深そうだ。
私がとんでもないというのは、福島原発であれだけの被害を出し、廃炉の道筋すら見えていないそんな原発を、海外に輸出するという無責任極まりなく、そこには誠実さのかけらもないように思う。だいたい自民党は、日本で進めてきた原発政策の失敗の責任を取ろうとしていないし、今度は、小型の原発を作るのだという計画すら立てているようだ。
海外でも福島の事故は注目されていて、その後始末がどうなるかということには強い関心を示している。その顛末をうやむやにしていることは、海外の人だって十分に知っており、原発建設の反対運動が起こるのも当然と言えるだろう。
もともとこんな出鱈目が通る筈もないのだ!