原因の究明の為、私は堂本から受け取ったガンをバラし始める。堂本には予備のノズルを持たせて、ガン撃ち作業に戻す。
ウレタン製のノズルカバーを、作業台のバイス(万力)に逆さに固定し、固定リングのボルトを外してみる。ノズルとカバーの間の僅かな空間には、大量のコンクリートの粉が、ギッチリと入り込んでいた。
「おお、すごいねぇ、これは…」
ウレタン製のノズルカバーに空けられたジェットの穴は、非常に小さな物だが、その僅かな穴から、これほど大量のコンクリートが侵入するとは思いもしなかった。
「木田さん、ホーネットは?」
ハルが、興味津々とした表情で、私の手元を覗き込む。
「今、確認しますね」
私はそう答えるとノズルをひっくり返し、いつものポジションでバイスに固定する。3/8インチのレンチでホーネットを外すと、太陽の光に翳して中を確認する。
「うん、完全にオリフィスが抜けていますね」
ホーネットの穴を表面からも観察する。
「うわぁ、穴が中からめくれ上がってるなぁ」
「あー、こうなるんだよね、サファイヤが吹き飛ぶとさ。俺も一回、ホーネットがこうなったよ」
笑いながらハルが右手を差し出したので、ホーネットを手渡すと、手の平の中で転がして喜んでいる。
「もう一つもヤバくない?」
ハルに言われるまでもなく、もう一つのホーネットを確認する。
「これもヤバイですね…」
ホーネットのオリフィス周辺部は、コンクリートの跳ね返りにより、すり鉢状に削られており、これまた、いつオリフィスが吹き飛んでもおかしくない状況だった。
「木田さん、これはどうするの?」
「それは交換しますよ。いきなり現場でオリフィスが抜けるのは、さすがにマズいでしょう」
ハルもうんうんと頷く。
「でもさ、ホーネットの数は足りるの?」
勘の良いハルが、すぐにっ突っ込む。
「うーん、そこなんですよ。とりあえず、F社の大澤さんに在庫を確認してもらっていますから」
だが、大澤から帰って来たのは、予想に反した答えだった。
ウレタン製のノズルカバーを、作業台のバイス(万力)に逆さに固定し、固定リングのボルトを外してみる。ノズルとカバーの間の僅かな空間には、大量のコンクリートの粉が、ギッチリと入り込んでいた。
「おお、すごいねぇ、これは…」
ウレタン製のノズルカバーに空けられたジェットの穴は、非常に小さな物だが、その僅かな穴から、これほど大量のコンクリートが侵入するとは思いもしなかった。
「木田さん、ホーネットは?」
ハルが、興味津々とした表情で、私の手元を覗き込む。
「今、確認しますね」
私はそう答えるとノズルをひっくり返し、いつものポジションでバイスに固定する。3/8インチのレンチでホーネットを外すと、太陽の光に翳して中を確認する。
「うん、完全にオリフィスが抜けていますね」
ホーネットの穴を表面からも観察する。
「うわぁ、穴が中からめくれ上がってるなぁ」
「あー、こうなるんだよね、サファイヤが吹き飛ぶとさ。俺も一回、ホーネットがこうなったよ」
笑いながらハルが右手を差し出したので、ホーネットを手渡すと、手の平の中で転がして喜んでいる。
「もう一つもヤバくない?」
ハルに言われるまでもなく、もう一つのホーネットを確認する。
「これもヤバイですね…」
ホーネットのオリフィス周辺部は、コンクリートの跳ね返りにより、すり鉢状に削られており、これまた、いつオリフィスが吹き飛んでもおかしくない状況だった。
「木田さん、これはどうするの?」
「それは交換しますよ。いきなり現場でオリフィスが抜けるのは、さすがにマズいでしょう」
ハルもうんうんと頷く。
「でもさ、ホーネットの数は足りるの?」
勘の良いハルが、すぐにっ突っ込む。
「うーん、そこなんですよ。とりあえず、F社の大澤さんに在庫を確認してもらっていますから」
だが、大澤から帰って来たのは、予想に反した答えだった。
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