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NPO法人「ドネーションシップわかちあい」事務局ブログです

原発事故のあと、福島に住んでいることでストレスを感じている80%、不安でないわけないと思う

2012-05-16 12:18:27 | 原発・放射能
※福島原発事故で膨大な量の放射能が環境中に放出され、
大地も空気も水も海も汚染されてしまって、、
福島の子どもたちがそのなかで暮らしています。
事故直後に比べると、毎時何マイクロシーベルト、
という空間放射線量の数値は下がっているようです。
けれど影響がなくなったわけではありません。

福島では今も毎日新聞に県内各地の線量が掲載されています。
(福島民報の紙面↓)
http://www.minpo.jp/pub/jisin_jyouhou/info_index.html

今までなかったものがあって、毎日その数値が伝えられる。
それ自体が「異常」なことです。
この数値は地表近くや溝やくぼ地、草むらなど、、
もっと高くなっている場所もあるでしょう。

このなかで暮らしていて大丈夫なのだろうか。
新聞の世論調査でも、
「原発事故のあと、福島に住んでいることでストレスを感じている」
と答えた人が80%に上っています。(2012,3,6 朝日新聞)
放射能への不安があると答えている人も8割近くあります。
放射能による被害を避けるため、県外や放射能の少ない地域へ
「移り住みたい」という回答が32%です。

福島や同じように影響を受けている地域で暮らしている人たちの日常に、
寄りそっていきたいです。

少しでも放射能の影響を少なくしたいと、
福島のこどもたちのための
「福島ぽかぽかプロジェクト」が呼びかけられています。
http://www.foejapan.org/energy/action/111212.html
ドネのわかちあい祭りでもこのプロジェクトを紹介し募金を呼びかけました。

同じ人間として、
福島の現実、日常、知ってください。

除染は進まないし、除染しても雨が降れば戻ってしまう。
年間被ばく量が20ミリシーベルが避難の基準で、
そのなかで暮らしているこどもたちがいる。

事故前に原発で働く人たちの年間被ばく線量は
9割以上が5ミリシーベルト以下です。
5・2ミリシーベルトで労災認定された事例もあります。

ただちに目に見える影響が出ていなくても、
不安でないわけありません。

福島の子どもたちの
放射線被ばくを最小限化するために
必要な対策がとられるように!
福島に心を寄せる皆さんと一緒に
その声を大きくしていきたいです。(さき)


*****************
こちらのブログ↓より、記事を紹介させてもらいます。
http://www.foejapan.org/energy/news/120511.html

土壌測定報告 ―福島市渡利、依然として続く高濃度汚染
場所によっては昨年よりも更に上昇
2012年 5月11日

福島老朽原発を考える会とFoE Japanは、
福島市渡利地域の放射能汚染について継続監視を行っています。
このたび渡利地域の5か所について土壌の放射能分析を行いました。

その結果、全てのサンプルから再び高濃度のセシウムを検出し、
渡利地域が依然として深刻な状況にあることを確認しました。
場所によっては昨年9月よりも更にセシウム濃度が上昇している場所があります。
※24万Bq/Kg(2011年9月)→33万Bq/Kg(2012年3月)へと上昇(小倉寺稲荷山)。

一方で、国や福島市が進めると宣言してきた
除染が進んでいない実態も明らかになってきています。
「まず除染を行う」とした国、福島県、福島市の計画は全く破たんしています。

私たちは国、福島県、福島市に対して、
あらためて一時避難、保養、疎開など
子どもたちの放射線被ばくを最小限化するための措置をとることを訴えます。

また、少しでも子どもたちへの被ばく影響を少なくするため、
引き続き福島ぽかぽかプロジェクトを推進しています。
多くの皆さまのご協力をお願いします。
>福島ぽかぽかプロジェクト
http://www.foejapan.org/energy/action/111212.html

報告書はこちら
>福島市渡利地域の土壌測定結果について[PDF]
http://www.foejapan.org/energy/news/pdf/120511.pdf


1.測定結果
福島老朽原発を考える会とFoE Japanは
3月18日、福島市渡利地域の土壌の放射能分析を実施した。
その結果、大変高い汚染結果を検出した。

※1 測定機器はフクロウの会所有の
放射能分析器AT1320A(ベラルーシATOMTEX社製)による。
該当機器は仏NGO-ACROとクロスチェックを実施して
誤差範囲20%以内であることを確認している。
※2 表の見方:xx±yy はxxが中央値であり、
yyは誤差範囲である(信頼区間95%)。

2.考察
(1) 最高値は小倉寺稲荷山で333,000Bq/Kgであった。
この地点は継続監視しており2011年6月46,540Bq/Kg、
同9月238,700Bq/Kgよりもさらに上昇している。
雨水による土の流れと集積によるものと考えられる。

(2) 渡利薬師町の水路も125,000Bq/Kg~205,000Bq/Kgと高い値を示した。
この場所は2011年9月の測定結果(307,565Bq/Kg)よりは低いとはいえ
依然高濃度に汚染されている。

(3) 弁天山駐車場(南、東)は16,900Bq/Kg~26,600/Kgであり
この汚染レベルは政府が決めた
焼却灰等の埋め立て基準(8,000Bq/Kg)をはるかに上回る。

3.結論
(1) 「フクロウの会」、「国際環境NGO FoE Japan」、
「渡利の子供を守る会」は昨年9月以来、
福島市渡利地域について特定避難勧奨地域への指定を要請してきた
(参考:2011年10月5日付け報告書)。
しかし国、福島県、福島市は「先ず除染を行う」として、
避難勧奨地域への指定も 住民が要求してきた全世帯の詳細測定も行っていない。

(2) 福島市は2012年1月10日町会長向け説明会で、
小倉寺/南向台/渡利6町会724世帯の除染を
2012年3月末までに実施すると説明した。
しかし除染の実績は2012年2月現在で7世帯であり、計画通り進んでいない。
除染土は各家庭の庭で保管することになっている。

(3) 行政は、少なくとも除染期間中の避難・疎開や、
子ども・妊婦の短期保養などへの支援を行うべきである。

(4) 「まず除染を行う」とした国、福島県、福島市の計画は全く破たんしている。
一時避難、保養、疎開など
子どもたちの放射線被ばくを最小限化するための措置をただちに検討し実施すべきである。

【問合せ】
福島老朽原発を考える会代表 阪上武
fukurounokai@gmail.com  TEL/FAX 03-5225-7213
国際環境NGO FoE Japan 満田夏花 090-6142-1807



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