「困った時はお互い様」    

NPO法人「ドネーションシップわかちあい」事務局ブログです

3.11を想う時

2022-04-06 18:09:09 | 原発・放射能
福島から京都に避難された笑顔つながろう会の高木さんのメッセージです
コロナ禍以前に私たちが開催していたわかちあい祭りにも毎年参加下さっていました
了解を得て紹介させてもらいます


3·11を想う時

 毎年3月は東日本大震災を振り返り家族で当時の出来事や防災について
忘れないように語り合うようにしてます。
この間のように思い出される原発事故は11年を経ているのに当時の感覚や、感情は持ち続けています。
放射能汚染から幼い娘達の命と健康を守りたくて必死に情報をかき集め、
京都へ避難するときは段ボール5つだけ。
その中のひとつは娘達の成長を物語る我が家の写真や保育園で書いた絵や育児日記は持ってきてよかった荷物です。
子育て、家事や仕事、大変な時期だったはずでも振り返ると楽しかったな。。って写真を見ては懐かしく思います。

しかし、福島県いわき市の我が家を思い出すと、どうしようもない悲しみが湧き上がります。
「あの家に帰りたい」お皿一枚、全てが愛おしく思い出され、涙が流れそうになります。そんな時はぐっと我慢します。本泣きしたら自分が崩壊しそうになるからです。
抑圧された感情を抱きながら、今ある幸せとバランスをとってきたように思えます。
私はこれからも福島第一原発事故による放射能汚染が、ただならない状態である事、被曝による健康被害は福島県だけの問題ではなく日本国民全体の問題である事を皆さんに伝え続けたいです。

避難した方々のそれぞれの11年。
それぞれのあゆみ方で原発事故への捉え方が違うのは当然の事。今後の向き合い方ももちろんそれぞれ。
だからこそ多様な想いを伝え合う、知り合う事が大切だと思います。
コロナウイルス感染で皆さんとの交流会開催を断念。避難者の皆様のそれぞれの想いを当会発行のegaoletterに込めました。是非読んで頂けます様に。
欲しい方は当会までご連絡ください。

季節は春へと移ります。
やわらかな日差しに草花も芽吹きはじめます。澄み渡る青空を見上げて大きく深呼吸しましょう。
「私達の未来は良い事ばかりしか起きない」
震災から丸11年の挨拶とさせていただきます。

笑顔つながろう会 
代表 高木久美子
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