「困った時はお互い様」    

NPO法人「ドネーションシップわかちあい」事務局ブログです

福島の現状についてのメモ

2014-02-10 17:07:22 | 原発・放射能
※先日頂いた川内村仮設の志田さんからの報告の言葉が心に響きました。
http://blog.goo.ne.jp/donationship/e/cfb4af13aafbae2221593af358985876

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生活の川があるとすれば
その縁で高齢者、身体弱者が足をとられ溺れかかっている者がいたら、
誰しもが大声で通りかかった人に未然に防ぐべき助けを求めるのではないでしょうか。
今回の呼びかけはその様に理解して頂いたら幸いに思います。

一人一人の声が世論となり、社会の道徳、倫理観を造るものだと
今回の件で私は教えられたような気がいたします。
そしてお金よりも大事な心も一緒に送って頂きました。
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仮設の皆さんに気持ちが届いたら何より嬉しいです!
全国各地でたくさんの人々が皆さんのことを思っているよって。
ひとりじゃないよって。
今回の支援で少しでも触れあえた心をつないでいきたいです。
みんな一人一人長短ある人間どうしです。困った時はお互い様。
庶民として出来ることはささやかだけど、
誰かが溺れかかってたら声をあげたいし、駆け寄りたいです。
一人一人の声をつないで世論にしていきたいです。
志田さん、ありがとうございました!!(さき)


◆3・11から丸3年、福島の現状についてのメモ
※ドネの会議資料としてまとめたメモより。
3・11以降、福島の現状を知り、
ドネとして福島の支援応援をするなかで
いくつもの福島とのご縁や福島の方とのつながりが生まれています。
福島は今も未曾有の原発事故の渦中にあります。
今後も現場の情報交換、情報共有しながら
自分たちに出来ることをつないでいきたいと思います。

★避難区域の地図


▼福島の現実 (元は2013.9の新聞記事より)
福島県の人口 194万8597人 →194万5778人(2014,1,1)
帰還困難区域(年間50ミリ越)2万5820人
居住制限区域(年間20ミリ~50ミリ迄)2万4620人
避難指示解除準備区域(20ミリ以下)3万4000人
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
県内避難者 9万4629人 → 8万9947人(2013,12,26記事)
県外避難者 5万2277人 → 4万8944人
避難者合計 14万7022人 → 13万8949人 

※当初避難者はおよそ県内10万、県外6万で約16万人。
(山形、新潟など近隣県に自主避難した人たちが生活のため帰還)
→先が見えないまま十何万人が県内外で避難を続ける非常事態が続いている。
※政府が方針の見直し(除染困難、現実路線)帰らない7割?
避難区域「全員帰還」→「避難先での移住」も支援

▼分 断 <復興って何なのか? 生活再建とは?>
〇強制避難と自主避難。(賠償補償の違い)
〇線引きの矛盾、行政区で補償賠償の違い
〇放射能健康不安(1ミリシーベルトを基準にする?しない?) 
→20ミリ以下で帰れるのか?健康への影響は??
〇仮置場、中間貯蔵施設どこに作るのか。
(誰も自分の所に置きたくない)←東京の人から罪滅ぼしの言葉があっていい
〇地域や産業(浜通り、中通り、会津)(農業、漁業) 風評被害??
〇家族世帯がバラバラに(地域コミュニティー、学校や友だちもバラバラに)
→個々人や世帯の条件や状況、家族構成、経済状況、生業、立場、考え方、賠償補償の違い
→避難区域からの避難、母子避難、借上げと仮設、世代別生活、帰還、皆が不安定
→高齢者・災害弱者・社会的弱者にしわよせ、皆が難民化、物心ともにインフラ不足

★福島県民皆がどの立場にあろうとも、困難のなかで生きている。
それが共通の立場、それを共通認識にしたい。(Hさんの言葉)

▼1ミリシーベルトを堅持すべきか? 
(避難区域のある市町村へのアンケート)民友新聞2014,11,11
〇田村市:除染実施中の目標変更は不適切。
(今は堅持すべきだが、20ミリ以下は影響ないという見解を定着すべき)
〇川俣町:これまで除染目標としていた中で
年間20ミリを下回れば安全とする考えは性急すぎる。
〇楢葉町:国が当初から除染の長期目標とし、町民に広く定着。
 線量基準の変更は大きな混乱をまねくだけ。
〇富岡町:専門家も意見が異なる。今も平常値は1ミリが基準。
 時間が掛っても目標値として1ミリにこだわるべき。
〇川内村:将来の目標値として堅持すべき。いまさら数値を変更しても住民は納得しない。
△大熊町:放射線の感受性は年齢、性別で異なり、ある程度の幅は妥当。
 だが20ミリはICRPの上限で問題がある。
〇浪江町:長期にわたって除染し、原発事故以降の放射線量を限りなく戻すべきだ。  
〇双葉町:(堅持すべき)
△葛尾村:原子力災害はどちらをとっても難しい問題。
×飯舘村:国際基準から見ても1ミリは厳しすぎる。弾力的に運用してもいい。

▼避難者アンケート(山形県が調査2013,12)
 山形県5870人に調査、東京(6598人)に次いで2番目 
 (→経済的問題や住まいのこと等が前年より上位になっている)
・困っていること、不安なこと:(複数回答あり) 
 生活資金(62%)、先行きが見えない(47%)、自分や家族の健康(41%)、
 住いのこと(39%)、放射線の影響(37%)
・心身の不調について:疲れやすい(38%)、イライラ(34%)、
 眠れない(23%)、気分が沈む(22%)、孤独感じる等

▼福島県の「県政調査」(2013,8~9月に実施)
復興がどの程度進んだか:全く進んでない2割弱、
 6割超が「復興実感ない」と進み具合に不満。   
原発事故で健康不安感じているか:
 感じてる29%、(どちらかといえば25%)計54%が不安。
 感じてないは10%(どちらかといえばが13%)


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