「困った時はお互い様」    

NPO法人「ドネーションシップわかちあい」事務局ブログです

「こどもの家」事業をつぶさないで

2012-06-26 07:39:12 | 会員日記
※会員ページで紹介された情報です

◆「こどもの家」事業をつぶさないで

橋下徹大阪市長は、「市政改革プラン」の名の下、「子どもの家」事業を潰しにかかっています。
「わかちあい祭り」で、山王こどもセンターのMさんがその危機を訴えておられましたね。
大変な思い・苦しい思いをしている子どもたちやその親を切り捨てて、
更に厳しい状況へと追いやることを「改革」などとは呼びません。

この問題を「OurPlanet-TV」が取材をして報道されています。
山王こどもセンターと同様に、大阪・釜ヶ崎で活動されている「こどもの里」を取材した
18分間の映像ですが、とても大事なことを伝えておられます。
大阪市への陳情書(署名活動)も6月30日まで締め切りが延びました。
まだ間に合います。
困ったときはお互いさま!!
声を上げましょう。

★「OurPlanet-TV」 → http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1372

「OurPlanet-TV」より~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

橋下徹大阪市長は5月11日、3年間で488億円もの予算をカットする「市政改革プラン」の素案を発表した。
見直しや廃止対象となった事業は100以上にのぼり、教育分野や福祉分野など多岐にわたる。
 
「子どもの家」もその一つ。補助金をカットされ、学童保育に移行する計画だ。
事業存続の危機を前に、職員はもちろん、利用する保護者や地域は反対運動を開始。
大規模な署名活動を展開し、5月29日までに2万6985筆の署名を集め、大阪市会議長宛に提出した。
 
1970年代にスタートした「子どもの家」事業は、大阪市独自の事業だ。
利用可能な対象は0歳~18歳と幅広く、親が留守がちだったり、
病気を抱えている家庭など様々な背景の子どもたちが通っている。
また、学童保育の利用料が月2万円(大阪市)なのに対し、「子どもの家」は無料。
現在、「子どもの家」は市内28ヶ所にあり、2000人が利用している。
学童保育では代替できない機能があると、地域の人びとは語る。
 
大胆な行革を目指す大阪市。
その足元で何が起きているのか。
西成区の通称「釜ヶ崎」と呼ばれる日雇い労働者の街にある「子どもの里」に焦点を当てる。
 
ゲスト:北村年子さん(ノンフィクション作家)
聞き手:白石草(OurPlanetTV)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

★「山王こどもセンター」HP → http://www5c.biglobe.ne.jp/~sannoh/

★「こどもの家」HP → http://www.k5.dion.ne.jp/~sato/

★陳情書・署名用紙のダウンロード → http://www.k5.dion.ne.jp/~sato/iejigyou.html



「野宿者ネットワーク」代表、生田武志さんのサイトより転載させていただきます。

★「こどもの家事業」は橋下市長によって潰されるのか★

 釜ヶ崎キリスト教協友会を構成する施設の一つ、「山王こどもセンター」は、西成区山王で1964年に始まり、保育所として活動した後、自主運営で学童保育を続け、1996年から社会福祉法人となり大阪市の「子どもの家事業」(児童館)を行なっている。

「こどもの家事業」は、大阪市が学童保育に代わる事業として力を入れたもので、1989年度に始まり、現在市内に28カ所ある。

大阪市によれば「地域の社会福祉協議会や社会福祉法人など地域の方々にかかわっていただき、子どもたちに遊び場を与え、地域における子どもの活動の拠点としての役割をもちながら、放課後等における児童の健全育成を図ることを目的として、その経費を補助する」とされ、幅広い年齢層の子どもたちや障害児が来ることができる事業として位置づけられている。
かつて大阪市が自信を持って推進した事業で、「山王こどもセンター」は大阪市から「法人を取って『こどもの家事業』をやってください」と勧められたという経緯がある。

「山王こどもセンター」の職員は三人で、保護者からもらうのはおやつ代や外出時の交通費などの実費程度で、大阪市からの「こどもの家事業」としての年数百万円の補助金やバザーの収益で運営している。

 ここに来る子どもたちの多くは、以前からいろいろな家庭の事情を抱えている。
以前いた子どもの例では、お母さんが飛田遊郭のセックスワーカーだったり、家が遊郭だったり、あるいはお母さんが覚醒剤の売人で子どもが顧客リストを持たされていたり、母子家庭でお母さんが時々家に帰ってこなくてお金がない家で子どもが暮らしていたり、などだ。
6畳の部屋に親子4人(子どもがいる再婚どうし)が生活し、毎日のように夫婦げんかしている、という家もある。当然、そういう環境では、子どもは勉強したくてもできない。
そこで、20年前から「山王こどもセンター」では毎週一日、夜に「べんきょう会」というプログラムを作って子どもたちが勉強できる場を作っていた。
また、不登校の子どもや、アルバイトなどで働く高校生たちも来ているが、その子たちが過ごしたり、生活や家族の問題の相談をすることができる「居場所」としての役割も果たしている。
かつて通っていたこどもは大きくなっていったが、中には犯罪で逮捕された子もいる。

そういうことがあると、山王こどもセンターの施設長が裁判の傍聴に行ったり、身元引受人になるなどしてかかわりを続けている。

 しかし、「こどもの家事業」に対する市の補助金は、橋下市長の意向によりいきなり廃止の予定となった。
2012年度の7月までは暫定的に予算がついたが、8月以降は未定で、来年度は「期待しないでください」と言われている。
 「こどもの家事業」に対する予算がカットされれば、「山王こどもセンター」は経済的に存続にかかわる事態に陥る。
また、やはり釜ヶ崎キリスト教協友会の一つである「こどもの里」も、この「こどもの家事業」を行なっている。
この地域に、この二つに代わるような施設は存在しない。市長は「西成特区構想」で「地域による子育て支援」を謳いながら、地元でこどもたちを支え続けた施設をつぶしにかかるつもりなのだろうか。

 先に触れたように、橋下市長はかつて飛田新地料理組合の顧問弁護士だったが、山王こどもセンターは飛田新地料理組合から歩いて1分以内のところにある。
市長は、「西成特区構想」を語る前に、山王こどもセンターをはじめ、釜ヶ崎の人々やこどもたちを数十年の間支え続けてきた活動を学ぶ必要があったはずである。

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