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NPO法人「ドネーションシップわかちあい」事務局ブログです

初夢と急逝

2015-01-14 10:08:03 | ドネーションシップ
フィリピンの冨田江里子さんのブログより

◆初夢と急逝
http://blogs.yahoo.co.jp/barnabaseriko/36303717.html
2015/1/10(土) 午後 5:58

水頭症のメイタン
支援者の方に大変申し訳ない思いです。
現地に来て頂いても、メイタンと逢って頂くことができなくなりました。

手術後、生活のためにお父さんが不規則ながらも働くようになってから、メイタンの面倒をみるのがお姉ちゃんのサリーンがメインになりました。サリーンもまだ10歳です。
子守役のサリーンが哺乳瓶をメイタンに含ませたまま、外遊び。いつもの繰り返しでしたが、その日はメイタン、のどに詰まったミルクを上手く吐きだせなかったようで、窒息。
病院へ運びましたが、途中で・・・天国に上がることになりました。
実は私の今年の初夢はメイタンでした。
自然のきれいな良い場所を私は尋ねていました。
そこにたくさんの人や子供がいました。みなにこにこと幸せそうでした。
よく見るとその中央にメイタンが乳母車の中に座っていました。
「え?メイタンじゃない?あなたがこの子の世話をしているの?」と問うと、横にいた青年がにこにこと頷きます。
私の心の中は「困るよ、こんなに遠い所にメイタンを勝手に引越しさせたら!支援者の人に会ってもらえないよ」と思いました。
でも、メイタンの様子が幸せそうで、ここではメイタンは十分に世話をしてもらえるのだなと思いました。
(いつものように私を認識すると泣きだすことが多い、メイタンがとてもニコニコでした)
それでも血縁者でもメイタンの世話は負担になっているので、本当にここで大丈夫なのか、そんな風にも考えました。がそこにいる皆がどの人もそんな負担になるような表情ではありませんでした。
そんな質問をする必要もないぐらい、メイタンはここが良いんだと心が納得しました。
メイタンの暮らしが良くなる初夢だったので、私のとっては良い初夢で、悪い夢なら、3人以上の人に聞いてもらい実現しないようにと対処するのですが、良い夢と判断しました。
正月3日に、尋ねるとメイタンは少し咳をしていました。次に日にお薬やら必要なものを運びました。
が、思えばあまり世話が届いていなくって、父親がいないからミルクにむせても、背中をトントンしてもらえなかったのが積み重なったようです。
それでもがんばって8日までいてくれました。
レチェリンとダニエラの健診日、その時に父親からの電話が鳴りました。
彼女たちの病院とメイタンの家は2時間以上離れている場所で、間に合わず・・でした。
昨日は予想外の急逝に思考ができませんでした。
1日遅れになったご報告お詫び申し上げます。
初夢が早々に現実になりました。
今から思えば、あそこにいた子供たち、青年、いろいろな人たちは私がこの15年の間、見送った子供たちだったような気がします。

大丈夫だよ、ほら、みんなここで幸せだよ、
そんなメッセージを新年に頂いたのかもしれません。
メイタンの事を心配し、一緒に涙を流して下さった、一緒にメイタンの表情が豊かになったことを喜んでくださった皆様方、本当に申し訳ありません。そしてありがとうございました。

小さなメイタンが先に逝ってしまいました。わずか1歳と3か月少し足らない人生を皆様と共に在れたことを、メイタンは喜んでいたと思います。



ご支援に感謝しております。メイタンが、天国へ上がれますようにお祈りただければ幸いです。




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