読書感想文

ただただ読書記録。

チボー家の人々 2 少年園

2008-06-23 23:17:37 | 読書感想文
チボー家の人々 2 少年園
ロジェ・マルタン・デュ・ガール:著 山内義雄:訳
白水社 1984 白水uブックス


神父さんってこうやって仕事をするのか…。
初めて神父さんが、キチンと仕事する姿を見た気がする。

なんと大変なお仕事なんだろう。
当たり前だけど、神様の代わりを務めるのは大変だなぁ。




司祭は、一度も言葉をはさまなかった。青白い皮膚、高い鼻、彼は、ほとんど無表情といってよかった。だが時おり、言葉の背後にあるものをさとろうとするかのような、やさしい、しんぼうづよい眼差しをアントワーヌの上にそそいでいた。


関連リンク
Wikipedia ロジェ・マルタン・デュ・ガール
Wikipedia 山内義雄

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チボー家の人々 1 灰色のノート

わたしクリスマスツリー

2008-06-23 23:00:20 | 読書感想文
わたしクリスマスツリー
佐野洋子:作・絵
講談社 1990


大きな夢を持つのは構わない。
だけどまずは、真っ直ぐ育て。

そわそわそわそわ、周りに引っ張られて、そちらばっかり気にしていたのでは、幹が曲がってしまいます。
それでは結局、立派なクリスマスツリーにはなれませんよ。

まずは真っ直ぐ。
大地に根を生やし、天に向かって真っ直ぐ育て。




いちばん 大きな 星が,もみの木の てっぺんで
かがやいた。


関連リンク
Wikipedia 佐野洋子

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100万回生きたねこ
空とぶライオン

きこえの障がいってなあに? 知りたい、聞きたい、伝えたい おともだちの障がい 6

2008-06-23 22:42:01 | 読書感想文
きこえの障がいってなあに? 知りたい、聞きたい、伝えたい おともだちの障がい 6
エレイン・アーンスト・シュナイダー:著 トム・ディニーン:イラスト 柳沢圭子:訳 全日本難聴者・中途失聴者団体連合会:監修
明石書店 2007


学校という現場はやはり凄いです。

今日感想を書いた、3つの本に書かれていた内容、つまり、LD、言語障害、そして聴覚障害。
どれも、今となってはすべて身近な存在です。

ここに勤める前までは、それは遠い世界のことでした。
実際は今と同じく、近い存在だったのかもしれないのですが、それに気付くことはなかった。

学校という現場にいて、改めて、それらは決して特別な存在ではないということがわかりましたし、そして、実際、どんな障がいを抱えていようと、子どもたちは子どもたちでしかないことも分かりました。

少なくとも、私の知る範囲においては。

それに、たとえ、目に見える障がい、これらの本に書かれているような障がいを抱えていなくたって、みんな何かしら問題を抱えています。

でも、どんな問題を抱えていようとも、子どもたちは子どもたちです。
ひとりひとり、個性を持った人間、みんな普通の子どもたちです。

それぞれの個性に合わせて、それぞれの人間に向き合った対応をしていくだけです。

しかし、時にはどう対応していいのかわからないこともある。
そんな時のために、こうやって基本的な知識を得ておくことが大切なのでしょう。


まあ、私がどれだけの現実を知っているかってのは、怪しいところですけどね。
あくまでも、この学校で今までに感じたことだけでしかないですし。




パパってば、「そんなこと、とっくに 知っていたよ」だって!


関連リンク
社団法人全日本難聴者・中途失聴者団体連合会

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ディスレクシアってなあに? 知りたい、聞きたい、伝えたい おともだちの障がい 1
ことばの障がいってなあに? 知りたい、聞きたい、伝えたい おともだちの障がい 5

ことばの障がいってなあに? 知りたい、聞きたい、伝えたい おともだちの障がい 5

2008-06-23 22:16:40 | 読書感想文
ことばの障がいってなあに? 知りたい、聞きたい、伝えたい おともだちの障がい 5
ジョン・E・ブライアント:著 トム・ディニーン:イラスト 服部律子:訳
明石書店 2007


言葉の障がいは、パッと見や、ちょっとおしゃべりしただけでは、それが障がいであると気付きにくいのが特徴なのではないでしょうか。

ちょっと昔なら、それは障がいとは思われず、単なる「しゃべり方に癖のある人」としか思われていなかったのかもしれません。

まあ、私は専門家じゃないのでその辺りの事情は良くわかりませんけど。

しかし、実際、子どもたちとお付き合いして、おしゃべりを交わしていく中で、「ああ、この人は言葉に障がいがあるんだな」って気付くことはほとんどありませんでした。
ただ、ちょっと変わったしゃべり方をするな、と思っただけで。
後は普通、一人の子どもとしてお付き合いしてきました。

大人の私なら、それで済むし、聞き取りづらかったときには、ゆっくりと聞きなおすこともできます。

ですが、子どもたちの間ではそうは行きません。
子どもたちは、そんな特徴のあるしゃべり方が大好きです。
良きにつけ、悪きにつけ。

つまり、すぐ真似をするのです。
それを、相手がどう思うかなんて、考えずに。

逆に言えば、親しまれているともいえるのですが…。
そうそう良い方に転ぶとは限らない。

「人の真似してからかって、何が面白いの?」
そう言って、止めさせることは簡単ですが、それだけでは一時的なものにすぎません。

なぜ違うのか、違っていることは悪いことなのか、良いことなのか、それとも、そのどちらでもないのか。
それをキチンと、納得させない限り、「からかい」はおさまらない。

その為にも、こんな本が必要になるのかもしれません。


だけど、こうやって改めて知識を仕入れなくても、お互いに知り合って、理解し合えば少々しゃべり方が変わっていようと、それを個性として、ごく普通に受け止めることができるのでしょうけどね。




よくきくってことは、
ことばにしょうがいがある子だけじゃなくて、みんなの役に立つよね!


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ディスレクシアってなあに? 知りたい、聞きたい、伝えたい おともだちの障がい 1

ディスレクシアってなあに? 知りたい、聞きたい、伝えたい おともだちの障がい 1

2008-06-23 21:51:11 | 読書感想文
ディスレクシアってなあに? 知りたい、聞きたい、伝えたい おともだちの障がい 1
ローレン・E・モイハン:著 トム・ディニーン:イラスト 藤堂栄子:訳
明石書店 2006


うーん、タイトルには、「おともだちの障がい」とありますが、どちらかというとこの本は、大人が読んでこその本なのかもしれません。

半分ぐらい、大人に向けて書かれてますしね。

アメリカと日本という環境の違いもあるのかもしれませんが、今一歩、子どもたちにとっては、身近な話と思われにくいかもしれません。

ディスレクシアと限定するかはともかくとして、LDならば、本当はとても身近な存在なんですけどね。




きょねんは、本を読むのがこんなにたのしいなんて、
思ったこともなかった。