読書感想文

ただただ読書記録。

私の猫たち許してほしい

2008-08-28 21:29:38 | 読書感想文
私の猫たち許してほしい
佐野洋子
筑摩書房 1990 ちくま文庫


なるほど。
猫嫌いの理由が分かった気がします。

トラウマ…みたいなものでしょうか。
決して、猫自体が嫌いなわけじゃないのでしょう。
むしろ好きなんじゃないかなと思います。

だけど、あまりにも思い出が強すぎて…、猫に対する想いが強すぎて、「嫌い」ということになってしまったのでしょうね。

だからこそ、なんだかんだいっても、猫は家にいる。
そしてまた、猫の物語をかいてしまうのでしょう。





何でも自分で始末することは、貧乏のあかしであることを悟ったのだ。


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Wikipedia 佐野洋子

覚えていない

2008-08-28 21:19:19 | 読書感想文
覚えていない
佐野洋子
マガジンハウス 2006


とある、女性の司書の先生は、佐野洋子さんを評して、「女っぽい」と言った。
男性である私は、佐野洋子さんの文章を読んで、「男っぽい」文章だと思っていた。

読んだ感じ、バッサリ感たっぷりの文章に思えたのだ。

しかし、よくよく読んでみると…なるほどそうか。

確かに文体は男っぽい感じはあるかもしれないが…、内容はまことに女性的ですね。
なんというのでしょう。
女性であること、妻であること、母であること、それぞれに対する、確固としたイメージを持たれている印象です。

女性らしさに、ある意味コンプレックスともいえる様なこだわりがあるみたい。


なるほど…確かに「女っぽい」のか。




 でも子供は養う。どんなに出来が悪くても全然もったいなくない。亭主から金一銭ももらわなくても髪ふりみだしても子供のためならあっちの目こっちの目くり抜いても養う。


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Wikipedia 佐野洋子

おほしさまかいて!

2008-08-25 22:50:55 | 読書感想文
おほしさまかいて!
エリック=カール:さく さのようこ:やく
偕成社 1992


これは珍しい星の描き方だなぁ。
こんな描き方もあるんだなぁ。


そう、これは天地創造のお話。
世界が一回転する間に、一体どれだけの時間が流れたのだろう。

神も歳を取る。
世界が一回転したとき、神となった絵描きは、その仕事から解放された。

自らの作りし世界を旅するために。




「おほしさま かいて!」


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Wikipedia
エリック・カール
佐野洋子

乙女ちゃん

2008-08-25 22:37:33 | 読書感想文
乙女ちゃん
佐野洋子
大和書房 1988


そうか。
視点はいつもここなんだな。

凄く大人なんだ。
いつでも、どんなお話でも。

それが例え童話であっても。
大人の視点で、大人に向けてかいている。

それを、童話だからと子ども視点で見ようとするから、なんかイマイチ面白くないと感じるのか。

こうやって、初めから大人向けに書かれていた方が、面白く感じるのかもしれない。
でも、まだ私、それほど大人じゃないからなぁ…。


静かな、大人の雰囲気。


それはそうと、ヤマザキパンに何か恨みでもありますか?




資産七億だって、七億よ。あれはヤマザキパンで七億作ったんだわ。


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女一匹

2008-08-25 22:12:49 | 読書感想文
女一匹
佐野洋子・広瀬弦:著
マガジンハウス 1995


なるほど。
女の人は、こうやって恋の痛手を癒していくんですね。

そして、また強く、また美しくなっていくんだな。


つえーなー。




ある日、花子の家の前に大きな花束がおいてあった。
花子はムシャムシャと花を食べた。


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うみをみた かばのなんでもや 5

2008-08-25 22:02:35 | 読書感想文
うみをみた かばのなんでもや 5
佐野洋子:作 広瀬弦:絵
リブロポート 1991


言葉も出ない。


ただただ、うみをみた。


海か…。
海がそれなりに近くにある場所に住んでいる割には、きちんと見たことないな。

言葉も出ないような、海の迫力を味わってみたい。




きつねのこは かばの よこに ぴったり くっついて
ザブーン ザブーン という なみを みていた。


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うたいましょう おどりましょう

2008-08-25 21:44:48 | 読書感想文
うたいましょう おどりましょう
ベラ・B・ウィリアムズ:作・絵 佐野洋子:訳
あかね書房 1999 あかねせかいの本


ひとりは、目的のために貯めることを選び。
ひとりは、途方に暮れ。
ひとりは、それよりも睡眠を選び。
ひとりは、そこにあることを喜ぶ。

自らの手で手に入れた代価。
使い方もそれぞれ。

しかしまあ、本当の意味で使えるようになるのは、もう少し先かな。
でもこれも、立派な使い方ではあるよな。




「からっぽより、ましだよ思わない?」


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うまれてきた子ども

2008-08-25 21:01:33 | 読書感想文
うまれてきた子ども
佐野洋子
ポプラ社 1990 えほんはともだち 11


なにも感じない、うまれていなかった子どもに、何かを感じさせたのはなんだったのか。

おんなの子についていこうと思わせたのはなんだったのか。
うまれようと思わせたのは、なんだったのか。

きっと、バンソウコウだけでは…ない。


バンソウコウも好きですけどね。
でも、貼ってくれる人がいないとな。
自分で貼るだけじゃ、きっとつまらない。




うまれてないから
かんけいない。


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おとうさん おはなしして

2008-08-25 20:53:06 | 読書感想文
おとうさん おはなしして
佐野洋子:作・絵
理論社 1999 おはなしランドくじらの部屋 7


世界が広がる。

自分の身の回りのことしか知らない子どもたちにとって、お話の世界は自らの世界を広げる、とても楽しい空間です。

お話の世界を、自由にたくさん旅した子どもたちは、きっと、自分の世界を大きく広げていることでしょう。

大きく広がった世界は、この現実の世界を旅するときにも、きっと心強い味方になってくれるはずです。


だから、おとうさん。
そして、おかあさん。
たくさんおはなししてね。




 ――本当はおとうさんはお医者じゃなくて、おはなし屋って言ってもいいくらいなんだ。


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おもしろい話がよみたい! 青龍編

2008-08-25 20:36:13 | 読書感想文
おもしろい話がよみたい! 青龍編
楠木誠一郎、倉橋燿子、石崎洋司、名木田恵子、松原秀幸:作
講談社 2005 青い鳥文庫


目的は黒魔女さんでした。
クラスで浮いていても、黒魔女さんを呼んじゃって、無理矢理黒魔女修行させられても、決してめげないチョコは、確かに黒魔女になる資格があるのでしょう。

さて…、どうするかね。
このシリーズ、うちの図書館にもいれるかなぁ。
とりあえず、この青龍編は入れたけど、ついでに白虎編も…、あとはその反応次第かな。


気になっていた、「いちご」も読むことができました。
私もアトピーもちなので。
…よもぎかぁ。
まあ、それで治るのなら、なによりです。
でも、これのまねするのはちょっと危険かもね。
顔に塗ったりするのはしっかり試してみてからにしましょう。

どうなっても知りませんよ…。

まあ、しかし、本当に、それが効くなら、なによりですよ。




「アメリカ行きのプレッシャーが、アトピーになってでちゃったんだよ。」


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