読書感想文

ただただ読書記録。

トゥレット症候群ってなあに? 知りたい、聞きたい、伝えたい おともだちの障がい 3

2008-06-29 15:20:17 | 読書感想文
トゥレット症候群ってなあに? 知りたい、聞きたい、伝えたい おともだちの障がい 3
ティラ・クルーガー:著 トム・ディニーン:イラスト 服部律子:訳 日本トゥレット協会:監修
明石書店 2007


トゥレット症候群…その名前を聞いたことはなかったのですが、その症状を聞くと、ああ…あれかと思い当たります。

電車の中とか、街中でも結構見かけます。
明らかに、その場の何かに反応しているのではない感じで、じっとしていなくて、何か動いている人、大きな声を出している人、電車のアナウンスを繰り返している人…。

そのすべてがトゥレット症候群なのかどうかはわかりませんが、あのような症状なんだなとは理解できました。

慣れてしまえば、なんと表現していいのかはわかりませんが、「あの人はそうなんだ」と、受け流すことができるようになりますが、確かに初見の人はびっくりしてしまうでしょう。

それが普通なんだと思えるようになるためには、とにかく知っておくことが必要です。
そういう病気、障がいがあるのだということを知っておくことが必要なのでしょう。

まあ、変な知識があるせいで、色眼鏡で人を見てしまうようになるのだとしたら、それもまた問題なのですけど。
正しい知識が必要です。




チックが出ちゃうのは
わたしがなにかしたせいじゃないし、
だれのせいでもないの。


関連リンク
日本トゥレット協会

過去の感想文
ディスレクシアってなあに? 知りたい、聞きたい、伝えたい おともだちの障がい 1
ことばの障がいってなあに? 知りたい、聞きたい、伝えたい おともだちの障がい 5
きこえの障がいってなあに? 知りたい、聞きたい、伝えたい おともだちの障がい 6

満ち潮の夜、彼女は

2008-06-29 14:36:28 | 読書感想文
満ち潮の夜、彼女は
早見裕司
理論社 2007 ミステリーYA!


bk1の利用対象の欄に、「小学生・中学生」とありました。
中学生はともかくとして…、小学生か。

今の小学生なら好きなのかもしれないけどね…こんな感じの妖しい本。
それにしても妖しすぎるような気もします。

とにかく妖しい雰囲気の漂う本です。
妖艶というべきかも知れない。

溌剌として、明朗快活な推理劇…などというものとは程遠い世界です。

静かに…そしてぐったりと語られる物語です。




「何もなければ、本当にいい夏休みだな。アイスコーヒーも悪くない」
 江利はつぶやいた。
「プールか……一学期は、愉しかったね」


関連リンク
Wikipedia 早見裕司

チボー家の人々 3 美しい季節 I

2008-06-29 14:19:44 | 読書感想文
チボー家の人々 3 美しい季節 I
ロジェ・マルタン・デュ・ガール:著 山内義雄:訳
白水社 1984 白水uブックス


愚にもつかないことをグチャグチャと…。
それでいて誰も聞いておらず、それぞれは自分の世界の中。

みんなで行動しているにも関わらず、このバラバラっぷり。
みんなで集まっていても、それぞれが携帯を弄り回している現代の若者の姿を思い出します。

携帯時代とか言われるけど、若者が人の話を聞かず、自分の世界に入り浸るのは昔から同じだったのかもしれません。




彼にとっては、こうしてただ、――架空のものであれ、現実のものであれ――ほかの人々と交渉をもつということ、それがたまらなく楽しく思われていたのだった。


関連リンク
Wikipedia ロジェ・マルタン・デュ・ガール
Wikipedia 山内義雄

過去の感想文
チボー家の人々 1 灰色のノート
チボー家の人々 2 少年園