ちび象ランディと星になった少年

ちび象ランディと星になった少年
坂本小百合
文藝春秋　2004


神様がお召しになった。
って言いますよね。
あまりに才能がある人間や、不思議な能力のある人間は、神様がお側におかれるために、早くあちらに行ってしまうって。

まあ、世界にはたくさんの人間がいるわけで、これなんてただの一例でしかないんだけど。

やっぱりそんなこともあるのかなーと。

いや、むしろ、そんな理由でもつけなければやってられないよね。
と、思うわけでした。




　哲夢はずぶ濡れになりながら、それでも笑ってミッキーの鼻しぶきを全身で受け止めている。わたしには虹の中央にいる哲夢が、特別な子供に思えた。

火垂るの墓

火垂るの墓
野坂昭如
ポプラ社　2006　ポプラポケット文庫


表題作をはじめ、戦争の話がいろいろと。

まあしかし、救いがないね。
とにかく救いがないね。
著者が何を言いたいかが良くわかるのだけど…。

しかし救いがないね。

火垂るの墓の、改行も何もない文章が…。
辛い。




「何しとんねん」「蛍のお墓つくってねん」

ゴキブリを調べる

ゴキブリを調べる
古出俊子：著　こやま・きょうへい：絵
さ・え・ら書房　1982　やさしい科学


憎憎しくもなぜか愛しいＧことゴキブリ様。
もしかしたら、一番身近な昆虫かもしれません。

しかし…。
クラスで飼ったのか。
すごいな。
というか、他の先生が良く許してくれたなぁ。

この調査の記録は…興味深いわ。




○ひとにすかれる虫ではないので，にげ出されないようにしなくてはなりません。そうでないと，となり近所の家にまで，めいわくをかけてしまいますから。

土の中の動物を調べよう

土の中の動物を調べよう
渡辺弘之：著
さ・え・ら書房　1985　やさしい科学


ミミズの卵胞かぁ。
確かに覚えがあるな。
なんだかわかってなかったけど。

カブトムシの幼虫もたくさんいたなぁ。
カブトムシってわかってなかったけど。

当時は何も知らなかった。
知ってる今は…土を掘らない。

土の中には秘密がいっぱい。
こどものころはとりあえず掘ってるだけでわくわくしたものなんだけどな。




　土の中は，水や空気とちがい不透明で，わたしたちの目ではまったくのぞけない世界です。でも，その土の中に，びっくりするような動物，みたこともない，へんてこな動物が，たくさん住んでいるのです。

恋するアトピー

恋するアトピー
サカノユリ
新風舎　2006


笑ってしまう。
笑ってしまうぐらい、同じ道をたどっている。

彼女の苦悩は私の苦悩。
私の苦悩は彼女の苦悩。
そんな感じ。

私も同じアトピー持ち。
同じ道をたどり、生きている。

しかしまあ、ほんとに見事に同じことしてるな。

ただ、私の場合は、生まれつき、彼女の場合は、成人してから。
幼少期のいじめなんかは彼女には縁のない話。
そして私は男性、女性ならではの悩みはわからない。

でもやっぱり、結論はお付き合いなんだよね。
治そうと思っても無理さ。
お付き合いお付き合い。

無理なことして治そうと思うほうが、体に負担がかかって、より酷くなってしまう。

お付き合いお付き合い。
いいお付き合いしましょうね。

しかし、面倒なパートナーだけどなぁ。




　皮膚は私の健康のバロメーターになっている。

本を読まないとバカになる。なぜか。

本を読まないとバカになる。なぜか。
池ノ上直隆：著
日新報道　2004


軽い本ばかりが売れ、重い本は売れないという。
書き手も、重い文章を好まず、なるべく軽く、読みやすいように書くという。

じゃあ…。
この本はどうなのかな。

センセーショナルなタイトルで人を惹きつけ、平易な文章でわかりやすく書く。
軽めのハウツー本的な本の代表みたいなことに…なってるような気がする。




　書かれたものを読んで自分の頭の中で咀嚼し、批判的に、あるいは肯定しながら理解を深めるという行為は、面倒くさいのでしょう。つまり、わかったようでわかってない、上っ面だけの理解がまかり通ることになったのです。

生きづらい＜私＞たち 心に穴があいている

生きづらい＜私＞たち　心に穴があいている
香山リカ
講談社　2004　講談社現代新書　1740


人の前で作る私と、自分で思っている私。
そして、ありのままの私。

多分それは全部違う。

何が本当なのか。
何が本当だと一番いいのか。
何を本当にしたいのか。

わからないわからないわからない。




「私はたしかに仕事で成功しているように見えるかもしれないけど、本当はダメ人間なんです。それがバレるのがこわくて、いつもものすごくエネルギーを使っているから、まわりには“しっかりしている”“いつも落ち着いている”と見えているだけ。きっと、本当の私のことがわかったら、みんなあきれて逃げていくに決まってるわ。」

ピンポンひかる

ピンポンひかる
工藤純子：作　勝田文：絵
ポプラ社　2008　TEENS'ENTERTAINMENT　5


たかが卓球なんて。
たかがボール遊びなんて。

真剣にやってる人にそんなこと言えないよね。

どんなことでも、真剣にやってる人はすごいのです。




　せっかく好きなもの見つけたのに、好きなだけじゃ、ダメなのかな。

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過去の感想文
ピンポンはねる

ミラクル・キッチン 2 ハッピー・レシピは思い出の味!?

ミラクル・キッチン　2　ハッピー・レシピは思い出の味!?
工藤純子：作　藤丘ようこ：絵
そうえん社　ホップステップキッズ！　8


で、結局どういうことなの。
料亭の味が落ちてたのは本当なのか？

それなら批判されて当然…。
ああ、そうか、批評家か。

批評じゃなくてただのケチになってたから怒ってたのかな。




『よし、オマエは日本一の料理人になれ。オレはその料理を批評してやるから』

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過去の感想文
ミラクル・キッチン　1　天才シェフは小学生！？

The Book jojo's bizarre adventure 4th another day

The Book　jojo's bizarre adventure 4th another day
乙一：著　荒木飛呂彦：原作
集英社　2007


第4部は読んでない。
でも大丈夫。
この本を読む限りにおいて、そんなものはまったく支障にならない。

知ってると、より楽しめるのかもしれませんけどね。

スタンドバトルはごく一部のみ。
だけどこれがまたジョジョっぽいんだ。
まあ、第3部までしか知らない人間が言うジョジョっぽいってのがどこまで適当かはわからないですけどね。


忘れられない。
これほど辛いことはない。




「全巻、一字一句もらさず、この中にはいっている」