読書感想文

ただただ読書記録。

紳士とオバケ氏

2009-10-23 13:25:55 | 読書感想文
紳士とオバケ氏
たかどのほうこ:作 飯野和好:絵
フレーベル館 2001 ものがたりのもり


友達はいいものです。
生活に潤いが、心に張りがでますよね。

一日に少しの時間しか会わないってのも良かったのかもしれません。
いかに気の合う友達と言えども、始終顔を突き合わせていては、何かと不都合も出てくるものです。

さて。
問題はこれからだな。
良い関係を続けられることを祈ります。




だれよりも早く来て仕事を始めているマジヒコ氏の席のあたりといえば、いつもなんとなく暗かった。それがきょうは、まるで電球でものみこんだように、マジヒコ氏が明るく光って見えたのだ。

もりのゆうびんポスト

2009-10-23 12:13:17 | 読書感想文
もりのゆうびんポスト
原京子:さく 高橋和枝:え
そうえん社 2007 ハッピィぶんこ 12


くまさんはいるらしい。

手紙はいいものですよ。
手書きの味というものはすばらしいですね。

まあ、私ほとんど書いたことないですけど。
みんな元気かなぁ…。

しかし、コンタくんはどこから紙を…。




 あくる日の あさです。はやおきが にがてなはずの
まゆなのに、なんだか ワクワクして、六じに 目が
さめました。

ぞうのヤッホー

2009-10-23 10:34:12 | 読書感想文
ぞうのヤッホー
おおはしえみこ:さく いけずみひろこ:え
ひさかたチャイルド 2007


約半年か…。
長いね。

子どもの成長は、ひまわりに負けず劣らず早いもの。
半年は本当に長い。

きっと見違えるほど成長しているでしょうね。




「新しい 夏ふくも きてみて。」
 りすちゃんが、言いました。
 ヤッホーが きてみると 少し ぶかぶかです。
「これくらい 大きいほうが いいわ。ヤッホーは、
どんどん 大きくなるから。」

マザー・テレサ かぎりない愛の奉仕

2009-10-22 18:45:25 | 読書感想文
マザー・テレサ かぎりない愛の奉仕
沖守弘
くもん出版 2002


彼女は誰もがやるべきことを、当たり前にやっていただけ。
みんながやらないことを、代わりにやってくれていただけ。

私たちは、彼女がいるからって安心してはいなかっただろうか。
彼女たちがやってくれるから、私たちはやらなくても大丈夫と…。

本当は…それ違うよね。
違うのは分かってるんだけど…。

行動するのは難しいね。

だからこそ、マザーは凄いんだな。




 もちろん、教育こそがスラムを救うかぎであり、貧しさと無知からのがれるただひとつの道であると信じているテレサは、子どもたちに読み書きを教えることをはじめました。

世界じゅうの子どもたち いろいろな幸せのかたち

2009-10-22 14:05:30 | 読書感想文
世界じゅうの子どもたち いろいろな幸せのかたち
ベアトリクス・シュニッペンケッター:著 池上彰:序文 清水紀子:訳
主婦の友社 2008


いろいろな国の解説は書いてあるのですが、設問を答えてくれた子どもたちの情報は何も書いてありません。
あるのは、子どもたちが答えた、その回答だけ。

しかし、それだけでも様々な物事が見えてくるものですね。
それぞれの子が抱えている問題、悩み、もちろん、うれしいこと、楽しいことも。

中でも強く感じたのは、やっぱりお父さん、お母さんは世界中のどの子も大事なんだなということ。
この世のどんなことよりも、お父さん、お母さんが、ニコニコしていて、幸せでいることが一番嬉しいんだなってことが、よく分かりました。




前ははやく大人になりたいと思っていた。でも今は、どっちみち人は年をとるのだから、あせることはないと思う。それより、二度とない子ども時代をおもいっきりたのしみたい

柳田国男 遠野物語

2009-10-19 13:15:53 | 読書感想文
柳田国男 遠野物語
鵜飼久市:抄訳 高野玲子:画
星の環会 1994 郷土の研究 2


座敷わらしは一族なのだろうか。
一人ではないようだし…。
一族会議とかして行き先決めてるのだろうか。

座敷わらしは神様か、それとも妖怪か…。

しかし、没落の原因が毒キノコとは…。
恐ろしい。




 母親は、誰もいない座敷にしばらくそのまま座っていました。すると、今度は子どもがしきりに鼻水をすする音が聞こえてくるのです。

いいものひろったくまざわくん

2009-10-19 11:13:44 | 読書感想文
いいものひろったくまざわくん
きたやまようこ:作
あかね書房 1997 いぬうえくんとくまざわくん 2


一人だったくまざわくん。
いぬうえくんがきて二人になった。
ねじゅやまさんがきて三人になった。

一人では見えなかったものが、見えてくる。
一人の時には分からなかった自分が、見えてくる。

他人と関わることによって、今まで気づかなかった自分というものが見えてくる。




 ちいさい いきものって、たいへんなんだ。
 そうすると ぼくなんかは、ねじゅやまさんに
とって、ものすごき ちゅーい なんだろうな。
 ぼくは、いままで、ぼくが こわがられる
いきものだなんて、かんがえても みなかった。


過去の感想文
いぬうえくんがやってきた

いぬうえくんがやってきた

2009-10-18 23:03:23 | 読書感想文
いぬうえくんがやってきた
きたやまようこ:作
あかね書房 1996 いぬうえくんとくまざわくん 1


いぬうえくんの言うことには一理ある。
なにより、そのはっきりした物言いには好感が持てる。

しかし…
流石に、「ともだちはいっしょにくらしたほうがいい」は、論理の飛躍というものではなかろうか。

その無理さ加減が、いぬうえくんの心情を表してる気がする。




「ともだちは、なまえを しっていたほうが
 いい。」

約束

2009-10-18 19:11:06 | 読書感想文
約束
村山由佳:著 はまのゆか:画
集英社 2001


現代病。
環境病。
人間がこれまでやってきたことのツケが回ってきたんだよ。

そんな台詞。

それを病人本人に言えるのか。

言えやしないわな。
言ったって何の解決にもならない。

死んでしまうような病気にしても、死ぬまではいかないような病気にしても…。
苦しんでいる人がいることは間違いのないこと。

でも、それが原因だというのなら…。
次の世代のために…。
もう同じ苦しみを味わう人が出ないように…。

私たちは変えて行かなければならない…。


言うのは簡単だけどね。




「あなたたち、恥を知りなさい!」
 千代子先生は体を震わせて僕らを叱りつけた。
「冗談にしていいことといけないことがあるでしょう。それがわからないとしたら、あなたたちは、人としていびつです!」