「クマルへの十戒」

用務員です。
先日、「犬の十戒」の話をしました。今回は「クマルへの十戒」を作ってみました。私たちからクマルへのお願いといったところでしょうか。
（写真は人間用のレッグウォーマーをネックウォーマー代わりにつけたときのクマルです。ちょっと目隠ししてみました。編み目からこちらが見えるらしくシッポを振って近寄ってきました。よく写真を見ていただくとシッポがブレているのが分かると思います）


「クマルへの十戒」

１、一緒にいたいのは分かるけど、トイレやお風呂くらいはゆっくり入らせてください。なんの前触れもなく突然お風呂のドアが開けられると心臓が口から飛び出るほどビックリするし、冬は寒いです。

２、あなたがどうしたいのか、たまにはハッキリ教えてください。でも、「ぐぉ～わん」とか言ってゴハンを要求する仔にだけはならないでくださいね。

３、私たちにとって大切な休日の朝を奪わないでください。土曜日はあなたの訓練で早起きしてるから、せめて日曜日くらいはゆっくり寝かせてください。そのわりに平日の朝の散歩を眠そうにめんどくさそうな顔で行くのもやめてください。

４、長い時間、うちのカーペットを掘ったり、扉を引っかいたりしないでください。あなたはそんなこと気にしないだろうけど、ここは借家なのです。

５、いくらランに行くのが嬉しいからといって、車に乗っている間中吠えるのはやめてください。あなたの気持ちはもう分かっています。

６、あなたはすぐに忘れているだろうけど、シートの端っこでしたオシッコのしみのこと、私たちは忘れていません。オシッコとウンチはシートのど真ん中でしてください。

７、あなたにとっては甘噛みであろうとも、あなたは大型犬で、十分に痛いです。永久歯であろうとも、十二分に痛いのです。私たちを遊びに誘うために噛む前に思い出してください。私たちはあなたと違って皮下点滴ができないほど皮膚の薄い「人間」なのです。

８、私たちが熱を出して寝込んでいるときくらいはゆっくり寝かせてください。一緒に布団に入ってきてもいいけど、せめて伸びをした足で顔を蹴るのはやめてください。

９、テーブルに前脚を掛けて立つのはやめてください。ゴハンを取られるのもイヤだけど、何よりもあなたはその体勢になるとすぐにオナラをしてしまうのです。そして、自分のオナラにビックリするのはやめてください。何回見ても涙が出るほど笑えてしまうのです。

10、最期のときはそばにいさせてください。「見ているのが耐えられない」とか「いないところでやってほしい」とか絶対に言わないから、お留守番のときに独りで旅立つのだけはやめてください。そして、覚えていて。９つもイヤなことを言ったけど、私たちがあなたをとても愛していることを。