トラが3びき。+ぶち。

トラ年の人間2ひきとトラから名前をつけた犬(ワイマラナー)1ぴき+ぶち(イングリッシュポインター)1ぴきのおはなし。

無用な殺生は…

2008年08月08日 | 用務員便り

お久しぶりです。用務員です。

先日、庭にクマルを放していると、なにやら夢中になって何かを追いかけていました。飛び回る相手を必死に捕まえようと、飛んだりはねたり。そして、ついにクマルは捕まえました。脚がイガイガしてちょっと気持ち悪かったみたいですが、イガイガにめげず、ゲットパクリっもぐもぐもぐ我が家の庭先にやってきたカナブンさんでした。
「うわ~カナブン食べた~」と言いながらクマルを見ていると、そのカナブンがよっぽどおいしかったらしく、最初にカナブンがとまっていたところに戻っていって、クンクンクンクンしきりに匂いをかいで、新たなカナブンを探しているではありませんか普段、大好きなガムなどを食べ終わったあとにしかしない行動ですよ、これはっ「あ~カナブンっておいしいんやなぁ」なんて変なことを考える飼い主たち

よく言いますよね、「人間以外は無用な殺生はしない」って。あれね、クマルを飼い始めてから、すっかり「あー、あれってウソやなぁ」と思い始めています。まぁ、カナブンさんには気の毒ですが、カナブンの場合は実際に食べたから“無用の殺生”とは言わないかもしれません。クマルは庭にいるありとあらゆる虫や、トカゲなどを執拗に追いかけます。たいがいはクマルのほうがドン臭くて逃げられるんですが、ダンゴムシさんはよくクマルのえじきになってますね。まず、クンクンと執拗に匂いをかぎ、前脚で引っかいてみて、ダンゴムシさんが丸くなって動かなくなると、興味を失ってどこかへ去っていくクマル。ただただ面白がっているとしか思えません。ダンゴムシさんは運が良ければ、丸まって身を守れますが、クマルの肉球の下敷きになってあわれ天国へ召されるダンゴムシさんも多数。他の虫もよくもて遊んだあげく殺してしまいます。

まぁね、犬の場合はそれを分かってやっているわけではないんですけどね、虫にしてみれば、悪意で殺されようと、無知で殺されようと同じような気が…

「同類を殺すのは人間だけ」なんてのもウソですしね。ある動物は自らの種の保存のために同類でも他人の仔を殺したりするし。動物の育児放棄なんてどこでもある話だし。道徳的にはこんなことおおっぴらに言っちゃいけないんだろうけど…ちょっと過激なこと言っちゃってるかな?いや、だからって人間もやっていいんじゃんなんて言ってるわけではないですよ、もちろん。

私が思うに、人間には少なくともそれを憂うだけの知能があるんだから、しないようにしようよって感じですかね。