既に何度か書きましたが、約10年前、どちらにするかで2時間悩んだパター同士の比較記事です。
まずは【フェース】比較。
共に樹脂をインサートとして使用しておりますが、PINGの方が樹脂面積が大きいです。
その分左右の打点のミスに強いとも言えますが、パターでそこまで芯を外す事も考えにくいので、無問題です。
それよりも、当然金属部分より樹脂部分の方が比重が軽い訳で、樹脂の体積が多ければ多いほど、相対的に周辺部分への重量配分が大きくなります。つまりはヘッドがぶれにくいと・・・。そういう意味ではPINGに軍配が挙がるという事になるのかな?。
樹脂の材質・比重も違うだろうから、そこまでは分かりませんが・・・。
【バックフェース】
ODYSSEYはトゥ・ヒールに関わらず、全体的に後ろにせり出しており、低重心な感じ。
PINGは、更にそっから、トゥ・ヒール寄りに重量が配置されるよう、フランジのセンター部分を凹ませた形になってます。この曲線がたまんない訳ですけども・・・。
この辺はアンサー(ANSER)をはじめ、トゥ・ヒールバランスを追求してきたPINGらしい拘りをヒシヒシと感じます。
【トップ】
トップブレードは、PINGの方が平らでシャープな感じ。ODYSSEYの方が盛り上がりがあって柔らかい感じですね。
全体的なサイズ感はPINGの方がかなり大きく感じます。実際、フェース面の長さは結構違います。
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あと、双方とも、フランジのR(アール)が、ヒール側よりもトゥ側の方が厚く見える様にとってあって、ボールを包み込む感じはあります。
包み込む感じはフランジのRだけでなく、ネックの形状も多分に影響してるかと・・・。
PINGは、もう何やったらスラントネックかっちゅう位なもんで・・・。ここはODYSSEY非常にお上品ですね。
ここでひとつ気になるのはシャフトの刺さり方。
ODYSSEYはヘッドのネックに被せる様に刺さっておりますが、PINGはその逆。
どちらにしても視覚的なところでの工夫だと思われます。ネックの形状によって違いますね。L字タイプは被せて段差をなくし、スラント系は段差をつけた方がフェースとシャフトの構えがイイって事だと理解してます。
フランジの重量配分・トップブレードの作り方・ネック形状など、総じて、セドナはPINGだけに、L字だけども「【ピンタイプ】のパターに近いL字」って事になりますね。
ゴルフを始めた当時、この最後まで悩んだ2本の違いが全然分からず、最後はバランスとか何となくって感じで選んだPING。
ただ、今になってこうして見ると、設計者の意図が感じられ、双方に素晴らしい良さを感じるものです。不思議・・・。