8月度例会〔2018年〕 乗鞍岳と福地山(福地温泉)
記録報告 大西一之
【日 時】 2018年8月19日(日)~2018年8月21日(火)
【集 合】 京都駅南口(アバンティー前) 9:00集合・出発
【コース】
(一日目)京都駅南口⇒京都東IN⇒名神高速道路⇒東海自動車道⇒中部縦貫道⇒国道158
⇒乗鞍高原温泉(「眺峰館」宿泊)
(二日目)朝食 7:00 出発 8:00 ⇒ 畳平(2,702m)9:10→肩ノ小屋・蚕玉岳など4回休憩
→剣ヶ峰(3,026m)11:30→昼食⇒肩ノ小屋(コーヒー)→畳平14:00 ⇒福地温泉15:00(「粋泉荘」宿泊)
(三日目)朝食 6:30→出発 登山口(960m)7:40→第一展望所撫然平(1,380m)9:45→ 登山口着11:05
⇒「平湯の森」11:30(入浴・食事)出発13:40→京都着19:00
【参加者】川野、田中、藤川、奥村夫妻、鳥居、桑名、大西、関口(リーダー)、志賀、
下道、山本、三好、森川、槻木季、小澤和、伊藤昭 (男性8名、女性9名 計17名)
【歩こう会に参加して】
数年前から80歳になったら3,000m峰に登ろうと思っていたのが、今回実現することができて大変感激しています。今年4月と5月に80歳になった二人がその対象者。この計画に17人が参加してくれたことに心から感謝しています。
2,700mの畳平まで観光バスで残り300m余、ガイドブックによれば登り100分下り80分で愛宕山より軽く登れるとはいえ、二泊三日の日程と雨が降ってもキャンセルは無理。また70歳を過ぎると高山病の症状が表れやすいなどと云われ、少し不安と心配の中での挑戦でした。
一日目、乗鞍高原温泉「眺峰館やまや」に午後3時に到着。みんなで高原散歩を楽しむ。
信州の高原には京都では見られない多くの植物群が見事である。特にこの三日間は、野鳥、高山植物をはじめ多くの自然への造詣が深い鳥居氏の説明に誰もが感心する。鳥居氏のお陰でDKS歩こう会の知識水準が上がっている筈なのに、すぐに忘れてしまうのも年齢のため申し訳ないです。宿に帰り温泉に入って6時より楽しい夕食が始まる。温泉にも乾杯の後の食事にも、京都を遠く離れた高原の雰囲気が気分を高めてくれて、夫々が満足する。
宿の主人の話では、ここ数日ずっと雨が続いていたが明日からは良い天気になり、いいときに来られましたねと言われ嬉しくなる。
恒例の夜のミーティングには、一人一人が明日よりの山行に期待する声が多く、話が尽きない。ただ残念だったのは雲が多く高原からの星空、天の川が見られず就寝となる。
二日目の朝食は7時。気温12℃。8時に出発し観光センターでおにぎりなど弁当を購入、いざ乗鞍畳平へ。バスはジグザグの高原道路を登るにつれ、時々頂上付近が見え隠れしながら、昨夜泊まった乗鞍高原の眺望が素晴らしい。誰かの「もう山に登らなくてもこの景色を見ただけで元はとれた」の声にみんなうなずく。そして2,700mの畳平へ。ストレッチのあとみんなで登り始める。今夏は異常な暑さだったが斜面には雪渓が残り、火口湖には水が豊富。登山道にはコバイケイソウ、イワギキョウ、
ウサギギク、コマクサ、シナノオトギリソウなど、我々の目を楽しませてくれる。月曜日ではあるがやはり人気の山。登山者は多い。登山道は大きな岩が多く、やや歩きにくく不安定だが一歩一歩ゆっくり歩く。
肩ノ小屋、蚕玉岳など途中4回休憩ののち、
出発から2時間20分後、剣ヶ峰頂上に立つ。
3,000mは初めての会員、目標だった80歳の二人も皆さんの協力のおかげで、感動の中で登頂を果たす。狭い頂上は、ほぼ満員状態で記念撮影のあと下りはじめる。
途中で食事の人、肩の小屋で食べる人など二組に分かれたが、肩ノ小屋で田中氏の沸かしてくれた熱いコーヒーは全員で美味しくいただく。そのころから雨が降りはじめる。それぞれが雨具をつけるが大した降りにはならず畳平の駐車場に到着、全員大きな満足感のなか今夜の宿「福地温泉」へ。下りの乗鞍スカイラインは、日本最高所にあるゆったりした山岳道路だけに、その景色も最高で、仲間だけの貸切バスドライブを楽しみながら粋泉荘へ午後3時に到着する。
ロビーでの宿の説明、温泉街の夜のイベント、朝市などの話のあと、それぞれがゆっくりと温泉に浸かりそのあと食事へ。昨日と温泉も食事も異なり楽しい時間となる。
食後のミーティングでは今日の感想を出し合い、下りで雷鳥を見て感激した人、見られず残念がるひと、80歳登頂を称賛する人など、いいムードの中で話が盛り上がり、そんなな中で、新たに女性二人が歩こう会に入会を表明、全員が喜びの拍手を送る。
ミーティングのあと温泉街の郷土芸能:獅子舞、餅つき大会へ全員で参加。温泉街の若者たちの獅子舞(へんべとり)の動きの素晴らしさと、笛と太鼓のリズムの良さに感動する。餅つきには仲間の多くが参加、自分たちのついた搗き立てのきな粉餅、あんこ餅を美味しくいただきながら、山歩きのあとの楽しい夜を楽しむ。
三日目 6時よりの朝市で地元の農産物、お土産など購入。6時半朝食、7時半に宿より50m離れた登山口(960m)にてストレッチして登山開始する。福地山は1,672mの標高ながら、夕方京都着のために時間的に登頂は断念。第一展望所近くの撫然平(1,380m)より引き返すことにする。
途中第一休憩小屋より焼岳の噴煙が近くに見え、めずらしい火山の煙に一度登ってみたいとの声も聞こえる。
この福地山は登山道がよく整備され傾斜角度が一定で、岩などなく非常に膝にやさしい歩きやすい道であった。ゆっくりと樹林帯の木々などを見ながら11時10分に下山しバスに乗り込む。11時30分に平湯温泉「ひらゆの森」に到着。数多くの露天風呂と昼食のフリータイムとなり、信州最後のひと時を楽しく過ごし、13時40分に現地を出発(振込手続きで40分ロス:陳謝(事務局追記))。帰りも各SAで休憩しながら、京都駅19時に全員無事楽しい思い出を心にきざみながら散会となりました。
今回は二泊ともに宿は当歩こう会だけの貸切となり、他の客に気を使うこともなく楽しい夜を独占できたこと、計画してくれた大槻顧問に感謝します。また両山とも休憩時間を除く歩行時間は、ガイドブック通りの時間で歩けたことから「80歳 3,000m」は最後の目標でなく、次回の新たな目標に向けて頑張る気持ちが強くなっていることを申し添えて感謝の言葉にします。ありがとうございました。