先日初めて同軸コリニアを制作された茨城の7N2EUT局から連絡があった。。
1.先日調整した430MHz8段同軸コリニアを「関東UHF」で実践投入したそうだ。
もちろん既設のメーカ製GPと切り替えながら比較実験を行ったら相手にならなかったとの事。
関東Uでは当局とも交信記録があり52-52だった。メーカ製GPでは全く聞こえなかったとの報告だった。
解説:Sメータがキチンと校正されていたとしたらメーカ製GPとの差は9dB以上。実際にはS1は甘いことが多いので(S0とS1の間で5-6dBあるかも)10dB以上の差が生じているだろう。
2.更に144MHzと1.2Gの同軸コリニアを制作したので調整をお願いできないか?とメールには書かれていた
というわけでJE2SDE局、7N2EUT局と当局で「同軸コリニア合同調整会」を2月17日に開催した。
参加各局は・・元々は巨大な八木アンテナを中心に移動運用を行いコンテストではX7000を使用していたメンバーだ。
かつて6&Downコンテストでは144MHzで参加しX7000で兵庫と交信出来たが、同軸コリニアならば最低でも2倍の飛距離(四国は楽勝だった?)があったのに・・と思うこの頃。
このメンバーの一致した意見
●八木のような破壊力はないけど八木で聞こえる所は同軸コリニアでまず聞こえる。
(信号は弱くても、聞こえなければ意味がない)
●八木で絶対に聞こえない信号が聞こえる事がある
(これは経験者しか理解できない。360°睨んでいる。狭隘な地形≒ビルの谷間も、盆地、窪地は特に効果あり)
●メーカ製GPは全く役に立たない
(上記例でも分かる)
●なんといっても設営が楽ちん
前置きが長くなった。同軸コリニア調整会前の準備中写真。
9時から始まった調整会、スタブをカットして10時には終了と踏んでいたけど・・・勝手が違った。
①144MHz同軸コリニアが全くバンド内で共振しない
②430MHz同軸コリニアの共振周波数が低すぎる
11時を過ぎても解決できない・・途中スタブ取り付け時にショートしてたり・・・調整後に1.2Gのアンテナが断線したりで・・結局14時近くまでかかった。
1.2Gのコリニアは調整は簡単だったが。1.5Dでスタブを制作しても調整が微妙すぎた。
1.5Dを斜めにカットして・・更に網線1本を抜く感じになる。
そ・こ・で・1.2Gのスタブで新たな試みを行った。
●スタブは1.5Dか0.8Dを使う(←従来から)
●スタブをエレメントに垂直に取り付ける(芯線と網線長が大きく違うのを避ける。通常芯線が長い。ヘアピンマッチが付いているようになり共振させづらい)
【スタブ取り付け直後、ここからカットしていった、1目盛り10mm】
この効果は絶大で調整は楽になり最終的には1.2Gは1.3GでRL-70dB、通常使用帯域全てSWR1.5以下となった。
さて144MHz問題は実は簡単だった。最初10mmずつスタブカットしていたが5mmカットと2mmカットで共振点145MHz付近を見つけた。
とまあ、製作マニュアルでは書ききれない調整方法がある・・・
自作同軸コリニアを外へ持ち出して近くの丘?や山で使ってみると面白い体験ができます。
勿論、なんでもよいですから比較するアンテナを持って行ってください。
参加各局、ありがとうございました。
いやーー、同軸コリニア仲間が増殖中です!
彼は同軸コリニア作りにハマってしまったようです。
元々16日予定でしたが←これも前日決定。16日夕方に私がキャンセルして急きょ17日に振り替えました。
次は研究会定例会として開催しますか?
次回の機会にはぜひ参加させてください。