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pride and vainglory -澪標のpostmortem(ブリッジ用語です)-

初歩の文書分析と論理学モドキ(メモ)

コラム「オキシデンタリズムとしての鎌倉新仏教論」❹日蓮リバイバル

2018-08-19 17:53:26 | まだ見ぬ昔
 前回述べた浄土真宗の近代化運動は、第二世代に近角常観、島地大等、暁烏敏等を輩出しながら次第に、ドイツ的なエリート主義的な大正教養主義の(プロテスタンティズムを代替する)思想的バックボーンの一つとなり、大正期の大ベストセラー「出家とその弟子」を生み出します。  その一方で、日本第一主義的なカウンターアクションも生じます。法華の行者北一輝の出現や田中智学による国柱会の設立を始めとした在家法華講の輩出 . . . 本文を読む

コラム「オキシデンタリズムとしての鎌倉新仏教論」❷ 江戸期の近代化

2018-08-16 19:13:20 | まだ見ぬ昔
近世以降、明治維新(出来るだけこの言葉は使いたくないのですが、戊辰革命はもっと嫌なので、しかたなく使用します)までの間、日本仏教は二つの大きな変化を経験します。 先ず第一に、寺請制度(檀那寺、宗門人別改帳)と葬式仏教による経済的安定と宗門諸法度による江戸幕府の徹底した統制です。  第二には、江戸中期における律復興運動です。口伝法門特に檀那流の息の根を止めた安楽律運動については言及済みですがこ . . . 本文を読む