アポカリプス 第十章 旅の仲間❺ 2021-09-09 07:31:42 | ψευδεπιγραφία <中部高原地帯:結界内> 目覚めは繰り返される短い覚醒とまどろみの果てで唐突に起こった。青年時代からここにやって来るまでの出来事が走馬灯のようにまどろみの夢の中を流れて行った。ベッドに横たわり毛布の下から右手を引き出して見る。老人の手だ。約束は守られたと言う事なのだろう。 約束。かすかに眩暈が残る。もう一度目を瞑って、目覚めれば、暖炉には火が燃え、達吉が遊びに行こうとせがむ。そして小屋の戸口 . . . 本文を読む