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網走市 国史跡・モヨロ貝塚・モヨロ貝塚館③オホーツク人の祈りの姿 婦人像 クマ彫刻

2024年08月12日 09時11分26秒 | 北海道

国史跡・モヨロ貝塚。モヨロ貝塚館。網走市北1条東。

2022年6月16日(木)。

貝塚からは屈葬された人骨が多数出土したほか、骨角器、土器、石器が出土し、また本州で制作されたとみられる鉄の刀(直刀・蕨手刀・毛抜形太刀など)や鉾、大陸から持ち込まれたとみられる青銅の鈴なども出土した。土器や骨角器にはクジラ・イルカ、クマの彫刻が見られる。牙で熊など動物をかたどった像があり、中には優れた造形の牙製婦人像もある。道具類の比重から海獣の狩猟に重点があったと推測されている。

オホーツク文化の遺跡では、動物の骨や牙を素材とした彫刻がしばしば見つかるが、こうした彫刻にも動物の姿を表現したものが多数ある。

海洋民族にふさわしく海獣など海に関連するデザインのものが多いが、もう1つ特徴的なのがクマの彫刻で、クマの全身像の他、クマの頭の彫刻をしたものもある。クマは細部まで表現され、オホーツク文化の人々にとってクマは特別な動物であったようで、クマを崇拝する風習があったと考えられる。

モヨロ貝塚出土。牙製婦人像。クマの彫刻品。網走市立郷土博物館。

オホーツク人には骨塚といって、住居の奥に海獣、ヒグマなどの動物の骨を丁寧に並べる風習があった。並べられた動物は様々だが、特に熊が重要視されていた。熊の重視は、道具類の意匠にも見られる特徴である。

弥生時代以降の本州と同様に家畜である豚と犬を飼い、どちらも食用にしていた。道東では豚飼育は低調だった。

 

このあと、13時45分ごろにモヨロ貝塚を出て、海岸西沿いにある北見市の常呂遺跡へ向かった。

 



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