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「演歌・オブ・ザ・デッド」公式ブログ
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プロレスとプロ野球って似てるのかな

2005年01月04日 19時01分47秒 | 人生適当語録
去年のプロ野球騒動の時、当初私は2リーグ制維持でいくほうがいいと思いました。1リーグにすることによる業界縮小というイメージが出来上がるのが、スポンサーからの収入の比重が多い業界にはマイナスでしかないという考えからでした。

しかし、ふとプロレスと状況が似ていないだろうかとの考えがよぎりました。プロレス業界は規模の差こそあれ、プロ野球業界よりも先に似たような展開をしたのではないかと。

プロレスはある時期、団体数が50程度になったらしい。それによってプロレス業界は一時的には活況を呈したが、スポンサーや観客の数自体は限られており、それらは業界内での奪い合いになってしまった。

(そして選手の数も増加した分当然必要であり、結局はその当時からしても本来プロと呼べるレベルではない人までプロという名称の選手になってしまい、結果試合レベルの低下を招くことになった。同じ料金でレベルの下がった試合を誰が好き好んで見るのだろうか。見るのはマニアだけである。残るのもマニアだけである)

お金の量(観客顧客数)には限界はあるのだが、恐らくプロレス業界(団体)は考えてなかったのだと思う。観客やスポンサーからすればお金を出す先の選択肢が増えただけで、出せるお金はそうは増えない。結局今まで出していた金額を分けるかどうかの判断になる。

そうなると業界全体の収入が同一だったとしても、団体に還元される収入は減る可能性は予想されるのに、支出もそれに合わせていこうという考え方が出来なかったのだろう。

分裂して規模を大きくすると相手がその規模の分だけ比例して大きくなると勝手に思ったことが失敗だった。そのような発想しか出来ない時点で問題はあるのだが。そして数多あった団体は減っていくしかなかった。これはプロレス業界の自滅だったと思う。

小さな団体は地域密着的な「みちのくプロレス」やそこから派生した「大阪プロレス」等が残っているが、昔のプロレス団体の二大メジャー「新日本プロレス」と「全日本プロレス」の規模(選手の給与や待遇、観客動員数その他含む)には遠く及ばないが、収入と支出のバランスの取れた経営をせざるを得ない状況を理解して上手くやっていると思う。こういう努力が底辺に根付いて収支のバランスというものを選手も理解してくれれば業界としては大きくなるチャンスはまたやってくると思う(決して地域密着が正しいとは思ってはいなのですが)。

どうしても選手や経営者からは一番お金を貰えた時が当たり前と思うようになるだろう。それを目指す(復帰する)というのならいいのだが、それが当たり前だという認識が一番怖い。

プロ野球もこのままの状態で2リーグでもいいのだろうか。ファンも減ってきているようだし、テレビの平均視聴率も下がってきているようだ。しかし選手の年俸要請は高いままだし、球団の経営姿勢も殆ど変わりはないようだ(一番変えないと思っていた某球団が表向きは変えようとしているのはびっくりしたが)。

危機感がないということだろう。どうしても一番良い時のイメージが前提となっていて、それを変えることが出来ないのだ。このままの姿勢ではプロレスと同様の結果になるような気がする。プロ野球業界は今年が正念場だと思う。それぞれの意識の変化が必要で、先ずは現実を見ることが重要だ。

と今回はここまでで勘弁してちょ。ちょっと表面上のことしか比べていませんし、書いてはいませんけど、なんとくな似ているような気がしました。プロレスの今の現状を詳しくは知ってはいませんが、以前と比べると衰退しているようで、プロ野球も似た道を進む可能性があるのかなぁと。プロレスにとってのプライドやK-1の外敵、プロ野球にとってのMLBの外敵、とかね。

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