Invalid Life

「演歌・オブ・ザ・デッド」公式ブログ
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ラストクリスマス そのさん

2004年10月26日 06時31分37秒 | 映画・DVD・テレビ番組
なんかだんだんと織田ドラマ臭くなってきたなぁと感じた第三回目です。
視聴率も好調なようで、いい滑り出しを迎えたんではないでしょうか。

今回もテンポよく進みますが、矢田さんの話があまり悲しくなく、このドラマのコメディタッチっぽい雰囲気を壊さずに、しかし矢田さんのキャラクターの根底を視聴者に伝えるのに成功させるという難易度が高いことをさりげなくやっちゃってるのは凄いと思いましたね。

来週の予告では倒れるみたいですけど、矢田さんに明確に死の影をつけるんでしょうか。それがこのドラマの色に染めてやるのか、それともこのドラマの方向が変わっていくのか。楽しみですよ~。

第一回目は昔のトレンディドラマとかのバブル期に流行った形式プラス何故か現在の織田演技を導入。
第二回目はテンポよく進む、ジェットコースタームービーっぽく畳み掛けるシチュエーションラブコメディ。
第三回目は従来の織田ドラマっぽく展開。でも織田裕二が中心じゃなく狂言回しっぽい立場に置くという試みで行う。

ラスクリってこんなに色々な表情を見せてくれるドラマになるとは思わなかった。これは新たなドラマ(織田ドラマに限らず)の基本形になるかもしれんなぁ。

今回って初回のあの豪華さっていうかキラキラ感(古いけどね)がないんやけど、それはワザとだと思うけど、初回の印象を視聴者が持ってることを前提とさせてるんで、勝手に視聴者がキラキラ感っていうフィルターを通して見るように仕向けてるんよね。

今回初めて見る人にもそれとなく人物の相関関係を説明してたりしてさ、そんで織田ドラマ風に持っているんで、キラキラ感はないけど従来の織田ドラマファンにも受けがいいようにと、こういう細かいところにも目配せ出来るのは最初から計算に入れてるんやと思う。

今までの織田ドラマって次回どうなんねんやろっていう期待が大きく、連続性があった。ラスクリは次回は楽しみではあるんやけど、連続性がないんよね。一話完結スタイルっていうんかな。大きなストーリーはあるんやけど、それが連続性を伴っていないと感じるんよね。

一回一回ちゃんと落としてるっていうほうがわかりやすいかな。ドラマ自体が一つの顔を持っているんじゃなくて、色々な顔を覗かせるんで、そう思っちゃうんかもしれんけど。

最近では「踊る大捜査線」が一話完結スタイルを取っていたけど、あれは犯罪っていう要素があったから出来たことやと思うんやけど。踊るの大きなストーリーはあの二人の成り上がりだと思うけど、ラスクリもこの様式を基本に使ってるんかなぁと。同じフジテレビだし。

「お金がない」や「恋はあせらず」も最初は毎回落ち有で同じような始まりだったけど、途中から連続性を持たせたし、最初から雰囲気が織田ドラマだったしね。何か起こると感じさせる展開であったと思う。「恋はあせらず」は失敗作だと思うけどね。「真昼の月」や「真夜中の雨」、「ロケットボーイ」、「正義は勝つ」は連続性を最初から持たせていたもんね。

書いていて思い出しましたよ。「振り返れば奴がいる」が一番展開は似てるかもしれない。あれも手術を軸に毎回落としてたし。連続性はあったけど。振奴の連続性のテーマは主役二人の対決で、踊るのように漠然とそして時間が掛かるというテーマじゃなかったし。

「踊る大捜査線」と「振り返れば奴がいる」を足して、トレンディドラマの設定を借りて展開させてるのがラスクリなんかもしれないなぁ。元々フジテレビだしね(笑)。

ち、違う。一番似てるのは「渡る世間は鬼ばかり」だよ。そうだよ、きっと。

(注)記憶を元に適当に書いているので間違いがあるかも知れませんが、そういう時は見て見ぬ振りをして通り抜けて下さい。