木全賢のデザイン相談室

デザインコンサルタント木全賢(きまたけん)のブログ

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ことばで形が決まる

2005年11月24日 | スケッチとモックアップ(コツツボ)
  <写真>究極のキーワード(by トム・ピーターズ)


◆ことばで形が決まる
208:【デザインのコツ・デザインのツボ100連発!】第8発 商品企画


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言葉(キーワード)が氾濫している

 最近のデザイナーはなかなかスケッチを描きません。社会動向・市場動向・業界動向・企業のコアコンピタンス・ニーズ・シーズ・ターゲットセグメント・マーケティングフレーム・コンセプト・デザイン方針…などなどなど!!

 たくさんの言葉を抽出する作業に時間をかけます。そんなことに時間を使っていたら、商品化のタイミングを逃してしまう!やきもきする企画担当者の悲鳴が聞こえるようです。

 しかし!商品企画では『ことば(キーワード)』がもっとも大切なのです。


初めに言葉ありき

 商品は開発・製造・販売・アフターサービス・リサイクルまで含めて考えなければなりません。それぞれのスタッフ全てが協力しなければ、魅力的な商品はできない時代になっています。

 全関係者が共通の認識、共通の目的をもって商品作りをしないと、開発はスムーズに進みません。

 誰に、いつどこでどんなふうに購入してもらい、いつどこでどんなふうに使ってほしいのか。商品を見たとき瞬時に、お客様にそれが伝わること。それが商品の魅力です。

 しかし、当たり前ですが、商品企画の段階ではその商品はまだ世の中に存在していません。にもかかわらず、全関係者が共通の認識、共通の目的を持たなければ、魅力的な商品はできません。

 実物がないのに、全ての人が共通で認識できるもの、それは『ことば(キーワード)』です。他には何もありません。『ことば(キーワード)』だけです。

 だから、商品企画では『ことば(キーワード)』がもっとも大切なのです。


ことばを形に変える

 デザイナーとは、『ことば』を『形』に変える能力を持った職人です。

 以前、別のところで「『思い遣り』や『優しさ』や『サプライズ(驚き)』をモノに込め、贈る人(生産者)と贈られる人(生活者)のどちらにも喜びを与えること、それが究極のデザインの役割」だと書きました。

 企画者から、「思い遣り」や「優しさ」や「驚き」を 込めた 『ことば(キーワード)』を受け取り、デザイナーはそれを形にするのです。

 デザイナーはどんな「ことば」でも形にしようとします。「清清しい」「おっとりしている」「可愛らしい」「潔い」…どんな感覚的・抽象的な『ことば』でも、何とかしようとします。できれば、『ことば(キーワード)』は一つがいいですが、2~3個までなら何とかしようとします。

 その能力を信用してください。

 企画の段階では、とことん『ことば』を追求した方がいいです。「ことば」を洗い出し、収集し、整理統合する。そして、磨きあげられ、最後に残った『ことば(キーワード)』が全関係者を動かし、商品となり、市場まで動かします。


究極のキーワード

 商品企画でとっておきのキーワードがあります。なかなか誰も使いたがりません。デザイナーでも躊躇します。でも、これは究極です。

 社長さんの一言『すごい商品を作ろう』

 これだけです。すごい商品を目指しましょう。そうすれば、きっと何か「すごい」ことが起きます。経営コンサルタントの「グル(教祖)」トム・ピーターズも断言しています。これは、間違いないです。


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