<写真>商品開発とスケッチの関係
◆スケッチのまとめ
227:【デザインのコツ・デザインのツボ100連発!】第27発 デザインワーク
こんにちは!「工業デザイン相談室」の木全(キマタ)です。デザイナーの実像・デザイナーとの付合い方・デザイナーとのトラブル回避法など書いていきます。御相談がありましたら、コメントをくださいね。
記事の目次
デザイン相談室の目次 デザインの考え方と運用について
デザインのコツ・ツボの目次 商品企画とデザインワークについて
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■いろいろなスケッチ
もう一度、スケッチについておさらいです。いままで、以下のようなスケッチについて、説明をしてきました。
1) イメージスケッチ
2) アイデアスケッチ
3) レンダリング(スケッチ)
4) サムネイル(スケッチ)
5) シーンスケッチ
6) コンセプトスケッチ
7) フルサイズスケッチ
8) バリエーションスケッチ
9) ハイライトレンダリング
デザイナーにとって、スケッチはデザイン業務をしていく上でも、お客様とのコミュニケーションをとっていく上でも、凄く重要なものですし、必要な技術ですが、一般の方は、スケッチにこんなに種類があって、商品企画の各段階で、描くスケッチの意味が違うということは、なかなか分かりにくいのではないかと思います。
そんなわけで、それぞれのスケッチと商品企画の関係を、簡単な絵にしてみました。
■イメージスケッチ・アイデアスケッチ・レンダリング
上の図を見ていただければ、大体分かると思います。
(分からなければ、私の表現力がないということになってしまうのですが。。。(苦))
横軸が、時間軸です。商品開発の進んでいく順序です。縦と奥行きの面がアイデアの広がりを表しています。
商品開発の節目は、「開発スタート」と「コンセプト決定」と「デザイン決定」です。
基本的には、開発がスタートしたら、いろいろな考え方をイメージスケッチにして検討します。そして、コンセプトが決まったら、そのコンセプトを基準にして、再度、アイデアを膨らませ、様々なアイデアスケッチを描きます。最後に、それらのアイデアをまとめ、検討してデザインを決め、レンダリング(スケッチ)を描きます。
「イメージスケッチ・アイデアスケッチ・レンダリング」が、デザインスケッチの基本です。開発担当者は、商品開発にあたって、最低でもこの3種類のスケッチは目にするはずです。
ただし、コンセプト決定後に、デザイン開発を進める場合は、当然「イメージスケッチ」はなく、「アイデアスケッチ・レンダリング」の2種になります。
■サムネイル・バリエーションスケッチ
イメージスケッチやアイデアスケッチを描く前段階に、デザイナーが描くスケッチが、サムネイル(スケッチ)です。頭の中のもやもやした考えを手描きでラフに描くものですので、あまり人様に見せることはありません。サムネイルの中で、「いけそうだ」と思ったものを、イメージスケッチやアイデアスケッチにします。
バリエーションスケッチは、デザインが決定した後、商品の最終的なカラーリングや、商品ラインナップがある場合の差別化を検討するために描くものです。
「サムネイル・バリエーションスケッチ」は、「イメージスケッチ・アイデアスケッチ・レンダリング」を通してデザイン開発を進めていく上で、必要なものです。開発担当者が、目にする機会も多いと思います。(デザイナーによっては、サムネイルは見せたがりませんが。)
■シーンスケッチ・コンセプトスケッチ
シーンスケッチは、上の図では、開発スタート時点に描くことになっていますが、開発の各段階でも描く場合もあります。実際に使う状況を把握し、その中でどのような商品にしたらいいのかをイメージするために描くスケッチです。最近は、3DCGによるシーンスケッチが多くなっています。
コンセプトスケッチは、コンセプトを説明するために描くスケッチですが、あまり描かれることはないです。デザイン作業に多くのデザイナーがかかわるような、大きなプロジェクトでは、全員のイメージをある程度限定するためにかかれる場合がありますが、そのような例は、大企業内のデザインセクション以外では、ないと思います。
ただし、全く新しい商品を考えるようなときに、関係者の意識を統一するために描く場合は、有効なスケッチです。
「シーンスケッチ・コンセプトスケッチ」は、ケースバイケースで、うまく使えば、大変有効ですが、必ずしも必要なスケッチというものではありません。
スケッチの種類と商品開発の関係、なんとなく分かっていただけたでしょうか?
デザイナーとやり取りする場合に、上のようなスケッチの使い分けを理解していると、きっと会話がスムーズに進むと思います。
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■いろいろなスケッチ
もう一度、スケッチについておさらいです。いままで、以下のようなスケッチについて、説明をしてきました。
1) イメージスケッチ
2) アイデアスケッチ
3) レンダリング(スケッチ)
4) サムネイル(スケッチ)
5) シーンスケッチ
6) コンセプトスケッチ
7) フルサイズスケッチ
8) バリエーションスケッチ
9) ハイライトレンダリング
デザイナーにとって、スケッチはデザイン業務をしていく上でも、お客様とのコミュニケーションをとっていく上でも、凄く重要なものですし、必要な技術ですが、一般の方は、スケッチにこんなに種類があって、商品企画の各段階で、描くスケッチの意味が違うということは、なかなか分かりにくいのではないかと思います。
そんなわけで、それぞれのスケッチと商品企画の関係を、簡単な絵にしてみました。
■イメージスケッチ・アイデアスケッチ・レンダリング
上の図を見ていただければ、大体分かると思います。
(分からなければ、私の表現力がないということになってしまうのですが。。。(苦))
横軸が、時間軸です。商品開発の進んでいく順序です。縦と奥行きの面がアイデアの広がりを表しています。
商品開発の節目は、「開発スタート」と「コンセプト決定」と「デザイン決定」です。
基本的には、開発がスタートしたら、いろいろな考え方をイメージスケッチにして検討します。そして、コンセプトが決まったら、そのコンセプトを基準にして、再度、アイデアを膨らませ、様々なアイデアスケッチを描きます。最後に、それらのアイデアをまとめ、検討してデザインを決め、レンダリング(スケッチ)を描きます。
「イメージスケッチ・アイデアスケッチ・レンダリング」が、デザインスケッチの基本です。開発担当者は、商品開発にあたって、最低でもこの3種類のスケッチは目にするはずです。
ただし、コンセプト決定後に、デザイン開発を進める場合は、当然「イメージスケッチ」はなく、「アイデアスケッチ・レンダリング」の2種になります。
■サムネイル・バリエーションスケッチ
イメージスケッチやアイデアスケッチを描く前段階に、デザイナーが描くスケッチが、サムネイル(スケッチ)です。頭の中のもやもやした考えを手描きでラフに描くものですので、あまり人様に見せることはありません。サムネイルの中で、「いけそうだ」と思ったものを、イメージスケッチやアイデアスケッチにします。
バリエーションスケッチは、デザインが決定した後、商品の最終的なカラーリングや、商品ラインナップがある場合の差別化を検討するために描くものです。
「サムネイル・バリエーションスケッチ」は、「イメージスケッチ・アイデアスケッチ・レンダリング」を通してデザイン開発を進めていく上で、必要なものです。開発担当者が、目にする機会も多いと思います。(デザイナーによっては、サムネイルは見せたがりませんが。)
■シーンスケッチ・コンセプトスケッチ
シーンスケッチは、上の図では、開発スタート時点に描くことになっていますが、開発の各段階でも描く場合もあります。実際に使う状況を把握し、その中でどのような商品にしたらいいのかをイメージするために描くスケッチです。最近は、3DCGによるシーンスケッチが多くなっています。
コンセプトスケッチは、コンセプトを説明するために描くスケッチですが、あまり描かれることはないです。デザイン作業に多くのデザイナーがかかわるような、大きなプロジェクトでは、全員のイメージをある程度限定するためにかかれる場合がありますが、そのような例は、大企業内のデザインセクション以外では、ないと思います。
ただし、全く新しい商品を考えるようなときに、関係者の意識を統一するために描く場合は、有効なスケッチです。
「シーンスケッチ・コンセプトスケッチ」は、ケースバイケースで、うまく使えば、大変有効ですが、必ずしも必要なスケッチというものではありません。
スケッチの種類と商品開発の関係、なんとなく分かっていただけたでしょうか?
デザイナーとやり取りする場合に、上のようなスケッチの使い分けを理解していると、きっと会話がスムーズに進むと思います。
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