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こんにちは!「工業デザイン相談室」の木全(キマタ)です。デザイナーの実像・デザイナーとの付合い方・デザイナーとのトラブル回避法など書いていきます。御相談がありましたら、コメントをくださいね。
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■デザイナーってどんな人?<デザイナーとのつきあい方>
10:【デザイン相談室】運用1
前回、デザイナーは「優しさ」配達人みたいなこと書いてしまいました。では、デザイナーはそんな心優しい人達ばかりなのか?なんだか、反って胡散臭いぞ。流行の悪徳商法の口説き文句みたい。
では、実際のデザイナーはどんな人達なのでしょう?
四半世紀もデザイン業界におり、多くのデザイナーに会ってきましたので、具体的に紹介してみましょう。
■MT君の場合
デザイン学校時代からの友人です。若い頃はなかなかの男前で、ブイブイ言わせていたものですが、今はすっかり貫禄がついてしまいました。結婚して子供が二人。嫁さんと娘さんの「海の近くで暮らしたい」と言う我が儘に屈し、毎日茅ヶ崎の自宅から片道2時間かけて都内の事務所に通ってます。
卒業後、大手の遊具メーカーの企画室に勤務していましたが、暫くして企画デザイン会社を起して独立、創業20年近くになります。今は、自ら企画したアイデアを中国の玩具メーカーに設計製造させて輸入販売する企画開発型の商社をしています。
なかなかのアイデアマンで、企画は面白いのですが、いつも設計や製造において、自らの能力のちょっと先を行く提案をしてしまうために、年中四苦八苦しています。本人もそれは十分に理解しているようなのですが、お客さんと話をしているうちに、興が乗って「できますよ。これができなきゃ、この企画は面白くないですものね」なんて調子で、ついつい安請け合いしてしまうらしい。
設計製造が始まってしまうと、それが少しばかりトラブルを起していても、次のネタを考えておかないと食っぱぐれるなんて言いながら、いそいそと次の企画を携えてお客さんめぐりをしています。つくづく企画屋なんだと周りはいつも感心しています。
■AKさんの場合
尊敬する先輩です。以前いた会社でデザイン部の顧問をされていた方で、今は個人でデザインコンサルタントをされています。
もう五十代なのですが、オーディオが好きで、スピーカーの自作など朝飯前、おまけに写真の腕もプロ並み。パソコンも自作し、最近3DCADを独学で修得されて仕事に役立てています。多趣味で前向きで、すてきな方だと憧れています。
デザインコンサルタントの仕事も趣味の人脈を活かして、オーディオメーカーなどの仕事もされています。趣味が趣味で終わらないあたり、芸が身を助けるのか、趣味が身を助けるのか、なかなかできそうでできない生き方ですよね。
■TTさんの場合
大先輩です。以前いたデザインコンサルタント会社の常務をされていたのですが、勇退され、AKさんと同じく今は個人でデザインコンサルタントをされています。
Gマーク(財団法人産業デザイン振興会主催のグッドデザイン賞)の審査員などもされ、著名なデザイン事務所に永く在籍されていたので、産業界・デザイン界での人脈が広いのですが、早く隠居して後輩に囲まれて暮らしていくことを目標にされています。なんだか、落語に出てくる長屋の御隠居さんみたい。
■デザイナーは普通の人
いかがでしたか?ちょっと例が少なく、その上特殊過ぎるかもしれませんが、悪い人達では無さそうでしょ?多分、どこにでもいる普通の人ですよね。
中には、やらずボッタクリの悪徳デザイナーがいるという噂も聞きますが、私の知る範囲、デザイナーは気のいい人が多いように思います。
もともとデザイナーなんて好きでなきゃできない仕事ですし、仕事という形ではあれ、好きな事で自己実現を果たしているわけで、ひねくれた性格になる要素があまりないから、いい人が多いんじゃないか、なんて手前味噌なことを考えています。
そんなわけで、デザイナーは優しい人達が多いと言ってもいいんじゃないかと思っています。
でも、中には本当に悪徳デザイナーがいるので気をつけてくださいね。
(悪徳デザイナーを見分けるコツは、次にお話しましょう。)
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