木全賢のデザイン相談室

デザインコンサルタント木全賢(きまたけん)のブログ

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原寸主義

2008年11月18日 | スケッチとモックアップ(コツツボ)
<自動車の原寸スケッチ>


◆原寸主義
281:【デザインのコツ・デザインのツボ 100連発!】第81発 デザインワーク


  こんにちは!
 「工業デザイン相談室」木全(キマタ)です。一般の方に向けて工業デザインのエッセンスについて書いたり、デザイナーとの付合い方などについて書いています。御相談がありましたら、コメントをくださいね。コメントによるご質問には基本的に無料でお答えいたします。

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【御礼】「デザインにひそむ美しさの法則」第3刷決定!

 2006年に出版させていただいたソフトバンク新書新書「デザインにひそむ<美しさ>の法則」ですが、有難いことに第3刷が決定しました!

 多分、年内には配本されるのではないかと思います。

 出版から半年後の2007年6月に第2刷が出て、1年半。もう増刷はないだろうな、となんとなく思っていたので、かなり嬉しかったです。皆さんに忘れ去られていないというか、久しぶりに我が子から元気の知らせが届いたような。

 今、新しい本を執筆しているのですが、思うように書き進めず、モンモンとしていたのですが、皆さんから応援をいただいたようで、もうちょっと頑張ってみようという気持ちになりました。

 何はともあれ、第3刷が出たのも、皆様のお陰です。

 今後ともよろしくお願い致します。


デザインは原寸主義

 製品の仕様やデザインを検討する際には、原寸で検討するのが基本です。

 スケッチは、三面図で描いたりパースで描いたりしますが、三面図で描くときは、基本的に製品と同じサイズ、原寸で描きます。図面も原寸が基本です。

 特に人が触ったり、座ったりする製品の場合には、図面もスケッチも原寸で検討しますが、それだけでなく、試作モックアップも原寸で作って検討します。

 そうしないと、実際に製品を生産するときや、使うときに発生する不具合を事前に検討できません。

 原寸のスケッチや原寸の試作で検討するなんて、手間とお金と時間ばかりがかかって面倒くさいと考えがちですが、開発初期の段階において原寸で充分な検討をしておくことは、開発全体を効率化させたり、使用性を向上させるために大変有効です。

 また、デザイン的な面から見ても、やはり、原寸、すなわち、現物と同じ寸法で見ないと実際のバランスはわかりません。

 どんなに大きな製品だろうと、できる限り原寸で検討することが重要です。デザインの神様が宿るディテールとは、実際のサイズ(原寸)での製品全体のバランスの中でのディテールなのです。

 最近はCADの発達で、設計者やデザイナーがモニターの前から離れずに最終デザインまで進めてしまうことが多いようです。

 CAD画面には原寸と言う概念がなく、拡大縮小自由自在で原寸に対する意識が弱くなります。一度も原寸や手作りのモックアップで検討しないままデザインしてしまうのは、ユーザー軽視に繋がりがちなので、注意が必要です。


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