木全賢のデザイン相談室

デザインコンサルタント木全賢(きまたけん)のブログ

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モックアップはプレゼンの華

2008年11月11日 | スケッチとモックアップ(コツツボ)
<昔の自動車の木製モックアップ>


◆モックアップはプレゼンの華
280:【デザインのコツ・デザインのツボ 100連発!】第80発 デザインワーク


  こんにちは!
 「工業デザイン相談室」木全(キマタ)です。一般の方に向けて工業デザインのエッセンスについて書いたり、デザイナーとの付合い方などについて書いています。御相談がありましたら、コメントをくださいね。コメントによるご質問には基本的に無料でお答えいたします。

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モックアップはプレゼンの華

 商品を生産するときや、使うときに発生する不具合を事前にシミュレーションできるモックアップはそれだけでも優れた表現方法なのですが、モックアップには、もう一つ、素晴らしい効果があります。

 それは、 手作りで立体のモックアップを作ると、まず、見た人たちが素直に感心してくれる のです。

 この効果は見逃せません。商品コンセプト作りやスケッチ作成も、意外と手間と時間のかかる作業なのですが、日本人はそのような頭脳労働をあまり評価しないようで、コンセプトやスケッチを見ても、心から感動することはあまりありません。

 ところが、モックアップは違います。

 モックアップを見ると、人はそこに、作るためにかけた労力や時間という努力(=肉体労働)を感じ、素直に感動してくれるのです。

 というわけで、モックアップは、プレゼンテーションにもっともふさわしい表現手法なのです。どんな商品であろうと、モックアップを見せれば、まず人の心を掴むことができます。

 コンセプトに物語があり、検討段階に描いた数多くのスケッチがあり、その上で手作りのモックアップがあれば、きっと、プレゼンテーションは成功します。

 モックアップは、プレゼンテーションの「華」 なのです。

 そして、モックアップは、必ずしも、よくできている必要はありません。もちろん、手抜きは論外ですが、掛かった時間や作る苦労や試行錯誤の跡が見えるようなモックアップであれば、完成品と同じ仕上がりである必要はありません。

 確かに、商品と見まごうばかりのきれいな仕上がりのモックアップも魅力がありますが、検討過程を表すような、いかにも手作り感のある荒削りなモックアップにも、手のぬくもりや努力を感じて、人の心に訴えるものを持っているのです。


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