木全賢のデザイン相談室

デザインコンサルタント木全賢(きまたけん)のブログ

中小企業のデザインのお悩み、なんでもご相談ください!!

シーンスケッチ

2006年04月21日 | スケッチとモックアップ(コツツボ)


◆シーンスケッチ<スケッチの種類4>
222:【デザインのコツ・デザインのツボ100連発!】第22発 デザインワーク


 「無料なんでも相談室」なので、ついでに無料でデザインのコツやツボをお教えしちゃいます。目指せ、連載100回!

 デザイン相談室の目次    デザインの考え方と運用について
 デザインのコツ・ツボの目次 商品企画とデザインワークについて
 アクセスランキング
 木全賢の自己紹介

 人気blogランキングへ



 スケッチには以下のようなものがあります。

 1) イメージスケッチ
 2) アイデアスケッチ
 3) レンダリング(スケッチ)
 4) サムネイル(スケッチ)
 5) シーンスケッチ     【←今回はこの説明です】
 6) コンセプトスケッチ
 7) フルサイズスケッチ
 8) バリエーションスケッチ

 デザインスケッチの機能スケッチの欠点についても、書いています。

 イメージスケッチ・アイデアスケッチ・レンダリング。この3種類が、スケッチの基本です。だいたいこの流れでスケッチを描いていきます。

 シーンスケッチは、重要なスケッチですが、イメージスケッチ・アイデアスケッチ・レンダリングに較べると、少し補助的なスケッチです。


2種類のシーンスケッチ

 シーンスケッチは、言葉の通り、その商品が実際に使われる周囲の状況(シーン)まで描き込まれたスケッチです。シーンスケッチには2種類あります。

 企画初期の段階で、ターゲットユーザがどんな状況でその商品を使うのか、などの検討をする場合が一つ。商品コンセプトとして、どのような使用環境(シーン)を設定するのか、そのシーンを決めるために描く場合です。

 ですので、その場合は商品よりも、その使用環境(シーン)の状況説明が中心になります。いろんなシーンを検討し、その中から、コンセプトを絞り込んでいきます。スケッチの代わりに使用環境(シーン)をイメージさせる写真を多用して、シーンの説明に代える場合もよくあります。

 もうひとつは、ある程度企画が固まり、商品のイメージも固まってきて、具体的なスケッチを描き始めるころに、商品を企画段階で決めたシーンに当てはめて描くスケッチです。こちらの場合は、イメージスケッチやアイデアスケッチやレンダリングを3次元的に描いてシーンにあてはめます。

 後者の場合は、3DCADが大変有効です。例えば、最近の新築マンションのチラシのイメージ図などはシーンスケッチの好例です。


評価のためのシーンスケッチ

 上記のように、シーンスケッチは、もともと評価のためのスケッチと言えます。素人には少しわかりにくい3面図のスケッチを、実際の商品のイメージに極力近づけて、使用シーンの中に3次元の商品イメージを描き、誰にでもイメージしやすい形にして提示するわけです。

 昔、スケッチを手で描いていた頃は、その有効性はわかっていながら、シーンスケッチを描くのは凄く面倒くさかったので、デザイナーもなかなか描きたがらなかったのですが、最近は3DCADが普及しており、これからは、シーンスケッチが使われることが多くなると思います。

 ただし、「新築マンションのチラシのイメージ図」のように、3DCADのシーンスケッチは大変見栄えがいいのですが、実際に商品になると3DCADほどではないということもありますので、綺麗な3DCADのシーンスケッチというのも、あまり過信しないほうが良いかもしれませんね。


 デザイン相談室の目次    デザインの考え方と運用について
 デザインのコツ・ツボの目次 商品企画とデザインワークについて
 アクセスランキング
 木全賢の自己紹介

 人気blogランキングへ


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。