◆シーンスケッチ<スケッチの種類4>
222:【デザインのコツ・デザインのツボ100連発!】第22発 デザインワーク
「無料なんでも相談室」なので、ついでに無料でデザインのコツやツボをお教えしちゃいます。目指せ、連載100回!
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スケッチには以下のようなものがあります。
1) イメージスケッチ
2) アイデアスケッチ
3) レンダリング(スケッチ)
4) サムネイル(スケッチ)
5) シーンスケッチ 【←今回はこの説明です】
6) コンセプトスケッチ
7) フルサイズスケッチ
8) バリエーションスケッチ
デザインスケッチの機能、スケッチの欠点についても、書いています。
イメージスケッチ・アイデアスケッチ・レンダリング。この3種類が、スケッチの基本です。だいたいこの流れでスケッチを描いていきます。
シーンスケッチは、重要なスケッチですが、イメージスケッチ・アイデアスケッチ・レンダリングに較べると、少し補助的なスケッチです。
■2種類のシーンスケッチ
シーンスケッチは、言葉の通り、その商品が実際に使われる周囲の状況(シーン)まで描き込まれたスケッチです。シーンスケッチには2種類あります。
企画初期の段階で、ターゲットユーザがどんな状況でその商品を使うのか、などの検討をする場合が一つ。商品コンセプトとして、どのような使用環境(シーン)を設定するのか、そのシーンを決めるために描く場合です。
ですので、その場合は商品よりも、その使用環境(シーン)の状況説明が中心になります。いろんなシーンを検討し、その中から、コンセプトを絞り込んでいきます。スケッチの代わりに使用環境(シーン)をイメージさせる写真を多用して、シーンの説明に代える場合もよくあります。
もうひとつは、ある程度企画が固まり、商品のイメージも固まってきて、具体的なスケッチを描き始めるころに、商品を企画段階で決めたシーンに当てはめて描くスケッチです。こちらの場合は、イメージスケッチやアイデアスケッチやレンダリングを3次元的に描いてシーンにあてはめます。
後者の場合は、3DCADが大変有効です。例えば、最近の新築マンションのチラシのイメージ図などはシーンスケッチの好例です。
■評価のためのシーンスケッチ
上記のように、シーンスケッチは、もともと評価のためのスケッチと言えます。素人には少しわかりにくい3面図のスケッチを、実際の商品のイメージに極力近づけて、使用シーンの中に3次元の商品イメージを描き、誰にでもイメージしやすい形にして提示するわけです。
昔、スケッチを手で描いていた頃は、その有効性はわかっていながら、シーンスケッチを描くのは凄く面倒くさかったので、デザイナーもなかなか描きたがらなかったのですが、最近は3DCADが普及しており、これからは、シーンスケッチが使われることが多くなると思います。
ただし、「新築マンションのチラシのイメージ図」のように、3DCADのシーンスケッチは大変見栄えがいいのですが、実際に商品になると3DCADほどではないということもありますので、綺麗な3DCADのシーンスケッチというのも、あまり過信しないほうが良いかもしれませんね。
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