<写真>CADによるバリエーションスケッチ
◆バリエーションスケッチ<スケッチの種類5>
223:【デザインのコツ・デザインのツボ100連発!】第23発 デザインワーク
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スケッチには以下のようなものがあります。
1) イメージスケッチ
2) アイデアスケッチ
3) レンダリング(スケッチ)
4) サムネイル(スケッチ)
5) シーンスケッチ
6) コンセプトスケッチ
7) フルサイズスケッチ
8) バリエーションスケッチ 【←今回はこの説明です】
デザインスケッチの機能、スケッチの欠点についても、書いています。
イメージスケッチ・アイデアスケッチ・レンダリング。この3種類が、スケッチの基本です。だいたいこの流れでスケッチを描いていきます。
バリエーションスケッチもシーンスケッチと同じく、重要なスケッチですが、イメージスケッチ・アイデアスケッチ・レンダリングに較べると、少し補助的なスケッチです。
■バリエーションスケッチ
まず、企画段階において、イメージスケッチを描いて、商品コンセプトの検証をします。そして、商品コンセプトが固まってきたら、そのコンセプトに基づいて、具体的な商品形状をアイデアスケッチで検討します。そして、アイデアが固まってきたら、レンダリングを描き、商品の最終的な形状を決定していきます。
最終的な形状が決まったあと、同一形状で複数の商品ラインナップがあるような場合や、最終的なカラーリングを決定する際に描くスケッチが、バリエーションスケッチです。
同一形状で複数の商品ラインナップがある場合は、部品形状の一部を変えて差別化をはかるような場合から、カラーリングやグラフィック処理だけで差別化をするような場合までいろいろあります。
単一商品の場合には、カラーリングやグラフィック処理を検討しなければなりません。
また、同一形状のままマイナーチェンジをするような場合にも、バリエーションスケッチを描きます。
上記の例を見ればわかるようにバリエーションスケッチとは、形状が決定した後に、様々な理由で、差別化を図らなければならないときに、最小限の変更で最大の差別化を実現するために、外観デザインのバリエーションを考えるためのスケッチです。
字義通り、様々なバリエーションを検討するわけです。
■CADの得意技
バリエーションスケッチは、同じ形状での表面仕上の違いをいちいち絵に描いて検討するわけですから、CADがもっとも得意な分野です。CADを使えば、短時間でいくらでもバリエーションスケッチを描くことができます。
あまり、創造性のないスケッチのように思えますが、決してそんなことはありません。
同一形状でのラインナップの差別化も、カラーリングやグラフィック処理もマイナーチェンジも、製品開発では、新規に金型を起こすよりも頻繁に発生する課題ですから、実務上でも大切な問題です。
また、外観のどの部分をどのように変えると、最小限の費用で最大の差別化が図れるのか、考えることは、なかなか創造性の高い仕事でもあります。
それが、CADで簡単にできるわけです。CADがもっとも有効に活用されているのはこの分野だと思います。
■バリエーションスケッチの評価
バリエーションスケッチの評価基準は、差別化です。同じ形状でどこまでイメージを変えられるか、が基準ですので、評価はしやすい。
一般の人でも評価がしやすいので、レンダリングスケッチの評価と同じように、社員や社員の家族などを使ったアンケート調査やグループインタビューなどのユーザー評価を行なえば、かなり正確な評価ができるはずです。
CADなどでスケッチはいくらでも描けますが、評価の際に、スケッチは事前に数案(3~5案)程度に絞り込んだ方がいいでしょう。
ただし、無責任な意見も出てくる場合がありますので、そのあたりを事前にどのように抑えるか、意見をどのように評価するかは、調査の前にしっかり決めておいたほうがようでしょう。
寸法の話をしたときも、お知らせしたいことがどんどん増えて、7回に分けてお話しました。案の定、スケッチの説明も、長くなっています。次回は、その他のスケッチについてのお話です。
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2) アイデアスケッチ
3) レンダリング(スケッチ)
4) サムネイル(スケッチ)
5) シーンスケッチ
6) コンセプトスケッチ
7) フルサイズスケッチ
8) バリエーションスケッチ 【←今回はこの説明です】
デザインスケッチの機能、スケッチの欠点についても、書いています。
イメージスケッチ・アイデアスケッチ・レンダリング。この3種類が、スケッチの基本です。だいたいこの流れでスケッチを描いていきます。
バリエーションスケッチもシーンスケッチと同じく、重要なスケッチですが、イメージスケッチ・アイデアスケッチ・レンダリングに較べると、少し補助的なスケッチです。
■バリエーションスケッチ
まず、企画段階において、イメージスケッチを描いて、商品コンセプトの検証をします。そして、商品コンセプトが固まってきたら、そのコンセプトに基づいて、具体的な商品形状をアイデアスケッチで検討します。そして、アイデアが固まってきたら、レンダリングを描き、商品の最終的な形状を決定していきます。
最終的な形状が決まったあと、同一形状で複数の商品ラインナップがあるような場合や、最終的なカラーリングを決定する際に描くスケッチが、バリエーションスケッチです。
同一形状で複数の商品ラインナップがある場合は、部品形状の一部を変えて差別化をはかるような場合から、カラーリングやグラフィック処理だけで差別化をするような場合までいろいろあります。
単一商品の場合には、カラーリングやグラフィック処理を検討しなければなりません。
また、同一形状のままマイナーチェンジをするような場合にも、バリエーションスケッチを描きます。
上記の例を見ればわかるようにバリエーションスケッチとは、形状が決定した後に、様々な理由で、差別化を図らなければならないときに、最小限の変更で最大の差別化を実現するために、外観デザインのバリエーションを考えるためのスケッチです。
字義通り、様々なバリエーションを検討するわけです。
■CADの得意技
バリエーションスケッチは、同じ形状での表面仕上の違いをいちいち絵に描いて検討するわけですから、CADがもっとも得意な分野です。CADを使えば、短時間でいくらでもバリエーションスケッチを描くことができます。
あまり、創造性のないスケッチのように思えますが、決してそんなことはありません。
同一形状でのラインナップの差別化も、カラーリングやグラフィック処理もマイナーチェンジも、製品開発では、新規に金型を起こすよりも頻繁に発生する課題ですから、実務上でも大切な問題です。
また、外観のどの部分をどのように変えると、最小限の費用で最大の差別化が図れるのか、考えることは、なかなか創造性の高い仕事でもあります。
それが、CADで簡単にできるわけです。CADがもっとも有効に活用されているのはこの分野だと思います。
■バリエーションスケッチの評価
バリエーションスケッチの評価基準は、差別化です。同じ形状でどこまでイメージを変えられるか、が基準ですので、評価はしやすい。
一般の人でも評価がしやすいので、レンダリングスケッチの評価と同じように、社員や社員の家族などを使ったアンケート調査やグループインタビューなどのユーザー評価を行なえば、かなり正確な評価ができるはずです。
CADなどでスケッチはいくらでも描けますが、評価の際に、スケッチは事前に数案(3~5案)程度に絞り込んだ方がいいでしょう。
ただし、無責任な意見も出てくる場合がありますので、そのあたりを事前にどのように抑えるか、意見をどのように評価するかは、調査の前にしっかり決めておいたほうがようでしょう。
寸法の話をしたときも、お知らせしたいことがどんどん増えて、7回に分けてお話しました。案の定、スケッチの説明も、長くなっています。次回は、その他のスケッチについてのお話です。
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