スポーツの応援

　オリンピックが終わり、パラリンピックが始まった。まあオリンピックほど過剰な盛り上がりもなく、かと言って心配していたほどスルーされることもなく、僕としてはこのくらいの盛り上がりがちょうど良いのではないかと思う。そして今は広島東洋カーブの優勝カウントダウンがスポーツの一番の話題だ。
　個人的には、チームを応援すると言う感覚自体がよく分からない。一方、チームスポーツの応援と言うのは集団系アイドルを応援するのと同じような感覚なのかな、と思う。
　僕がスポーツチームや集団系アイドルを応援するのが苦手なのは、周囲の雰囲気に流されず、自分の感覚を信じて好きになるから。ビビッと来るものがあれば、他の誰もが気にも止めないような人、物、出来事にコミットすることが自分にとって最も応援しがいを感じる。一方、チームスポーツを応援する人は、他のファンと勝敗を分かち合ったりして、周囲と気持ちのベクトルが同じ方向に向いた時に喜びを感じるのかな、と推測する。
　基本的に個人主義が骨の髄まで染み込んでいる人間なので、みんなで同じ方向を向く、と言うこと自体が僕にはとても居心地が悪い。善悪ではなく、生理的に無理、と言うレベル。技術者と言う個人の能力で食べる職業を選んだのも、結婚どころか付き合った経験もほぼ皆無なのも、集団でいることそのものがとても居心地が悪いから。そういう感覚の人間がいるってことは、社会に認知して欲しいな、と思う。日本のような同調圧力の強い社会環境では本当にそう思う。