土曜出勤後の月曜は通常運転、定時少し過ぎに退社。さて東京オリンピック会場のために潰されかねない危機にある霞ヶ丘アパートを見学しに行こう。外苑前からは完全に徒歩圏内。246通りから旧青山ベルコモンズのある南青山三丁目交差点を右折、外苑西通り、通称青山キラー通りを北上。ワタリウム美術館、最近来てないなあ、ぴあが廃刊してから美術館情報は車内広告の出る大型展覧会しか分からないから。果たして、外苑西通りを北上すると右手に霞ヶ丘アパートが現れる。山手線ど真ん中とは思えない廃墟感溢れる素晴らしい団地！特にエリア中央にある水道塔の存在感がタマラナイ！
最近ではこういう“団地”も味わい深い風景として認知されてきた一方（有名なのはやはり同潤会系アパート。今は表参道ヒルズに変貌してしまった神宮前アパートはあまりにも有名だし、代官山や上野稲荷町の同潤会アパートも撮影に訪れるマニアは少なくない）、霞ヶ丘に限らず閉鎖、建替に追い込まれる団地も少なくない。そうした団地マニアを味方につけるのも手だが、やはり住民の暮らしを守ることが大事だ。
ちょうどナイターの時間。すぐ裏に神宮球場があり、野次と喚声がうるさいと言う、なかなかの夏の風物詩のあるアパート。夕日ではなく球場のスタンドライトで団地が赤く染まる（笑）。
アパート敷地を出るとそこには日本青年館。更にその隣の公園には新宿区の天然記念物と言う巨木が立っていた。この巨木もオリンピックの犠牲者、今から囲われてすぐに移植ができるように準備が着々と進められている。もうすぐこの風景も消されてしまうのか。東京体育館の前を通る。去年訪れた学徒出陣の碑もこの敷地内にある。
帰りはホープ軒ラーメン。二郎はあまり行かないがホープ軒は好きだ、と言うか自分のラーメンマニアの原点はホープ軒みたいなもの。帰りは千駄ヶ谷からJR線。
