DEEP ACIDなんでもかんでも日記・ヤプログ!より移行

BOOKREVIEW: 塩谷歩波/銭湯図解

 今まで、銭湯写真集は何冊も観賞してきた。もちろん立派な寺社造りの建物、銭湯ペンキ絵、その他銭湯の装飾はユニークかつ貴重である。しかし、銭湯にとって一番大事なものがそうした写真集には抜けている。それは入浴を楽しむ人たちである。湯に浸かり、極楽に浸る人々がいてこそ、銭湯は成り立つ。
 イラスト、と言う表現手段によって、こうして銭湯の光景は人が当たり前に記録に残って行く。これは大事なことだ。
 最近はポスト平成に向けて、リニューアルオープンした銭湯が増えている。古い昭和の銭湯は今後も減り続けるだろう。建物や装飾の昭和レトロにこだわる時代ではなくなった。それでも、銭湯に人が集まり、コミュニティが生まれて育って行く場としての銭湯の役割はこれからもずっと残って行くだろう。この本が書店で平積みされていたのは、きっとそういうことだと思う。
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