DEEP ACIDなんでもかんでも日記・ヤプログ!より移行

大学の危機

 「八重の桜」では同志社大学設立に奔走する新島襄が登場する(って、もう亡くなってしまいましたが)。彼の奔走からは、大学の理想は「国家100年の計」に資する人材育成であることがよく分かる。
 その一方、最近の大学はどうかと言えば、先日大学の社内広告を批評した通り、もはや就職予備校である。実学とは言ってみれば資格取得のためのような、就職の入口で必要なスキルに過ぎない。しかし大学に求められるのはそんな短期的な目標達成ではないはずだ。そのために専門科目の他に一般教養がある。
 教育が国家の大事だと考えたら、今の大学の就職予備校化は完全にその方向から道がそれている。日本の大学が沈み、優秀な学生がどんどん海外留学するのはそういう理由だろう。世界に通用する人材云々ではなく、単純に日本の大学が産業界に牛耳られて、その質を落としていると私は考える。
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